2月17日、青山学院記念館にてB1リーグ第20節第2戦が開催。リベンジを期すサンロッカーズ渋谷が琉球ゴールデンキングスとの再戦に臨んだ。
チケットが完売し、立ち見席が販売されるなど注目を集めた一戦。ホームのSR渋谷は満原優樹、ロバート・サクレ、長谷川智也、山内盛久、菊池真人の5人がスターティングファイブに名を連ねた。試合は序盤から琉球ペース。岸本隆一に2本のフリースロー、アイラ・ブラウンに3ポイントシュート、石崎巧にレイアップを決められ、開始1分30秒にたまらずタイムアウトを取る。しかし、ターンオーバーから失点を重ね、同3分16秒に流れを変えるべくガードの伊藤駿とベンドラメ礼生を投入。すると、ビハインドを負いながらも着実に相手についていき、終了間際には伊藤のパスからベンドラメがブザービーターの3ポイントショットを沈め、20-25で最初の10分間を終えた。
息を吹き返したSR渋谷は第2クォーターに入ると、開始早々にジョシュ・ハレルソンとベンドラメが連続3ポイントをマーク。相手のミスにつけ入り攻撃を仕掛け、計26得点を積みあげた。さらに、相手を24秒オーバータイムに追いこむなど、リーグ屈指のディフェンス力を発揮し、46-39の7点リードでハーフタイムに突入した。
「アイラと古川(孝敏)をチームとして抑えきれず、相手の流れを乗せた」(勝久ジェフリーヘッドコーチ)第3クォーターは失速。オンザコート1で、外国籍選手のサクレとハレルソンのうち1人が出場したSR渋谷に対し、琉球はヒルトン・アームストロングもしくはハッサン・マーティンに加え、帰化選手で日本代表に名を連ねるブラウンがコートに立った。満原が元同僚と激しいマッチアップを繰り広げたが、残り5分30秒に豪快ダンクを許して同点に追いつかれる。さらに、古川に連続3ポイントを与えるなど、勢いづいた相手を止められず。59-65で勝負の最終クォーターを迎えることとなった。
最後の10分間は、開始2分55秒にマーティンをファウルアウトで退場に追んだ。直後にサクレのジャンプショットで1点差まで詰め寄るも、今季最多29得点のブラウン、同16得点の石崎を中心に攻撃を展開され、再びリードを奪うことができず77-84で敗戦。山内、伊佐勉アシスタントコーチの古巣を相手に、SR渋谷がホームで痛恨の2連敗を喫した。
ディフェンシブなチーム作りを掲げる指揮官は試合後、「(一度)崩れると、修正が難しかった」と、リードして迎えながらも逆転された後半について言及。「勝負どころのルーズボールやリバウンド」(勝久HC)が相手を下回ったというが、西地区首位を走る強豪との2連戦で一定の手応えを感じたようだ。
「自分たちの現状は今どこなのか確認しようという話をして試合に臨んだ。ハードなプレーをする、100パーセント出しきるという点では、一歩前進できたと思う。バイウィークを使ってチームとして上達していきたい」
3月3日、4日の千葉ジェッツ戦、10日、11日のアルバルク東京戦、17日、18日のシーホース三河戦と、強豪続く連戦で真価が問われることとなりそうだ。