西地区2位の京都ハンナリーズは、3月は今節を除いてすべて西地区同士のカードが組まれている。唯一他地区との対戦となる今節は栃木ブレックスが相手。昨季王者を撃破し、その後のカードに向けて勢いをつけられるか。
前節は西宮ストークスと対戦。1戦目は中盤に劣勢を強いられたが、第4クォーターに33得点の猛攻で逆転した。2戦目はオフェンスにさらに火がつき、前半に53得点。最終的にはフリースローだけで29得点を稼ぎ、102得点を挙げた。ただ、54失点を喫した後半のディフェンスには課題が残る。
一方の栃木も島根スサノオマジックを退け、勝率5割から4連勝で“貯金”を4とした。1戦目で相手を61得点に抑えると、2戦目はさらにディフェンスを強めて第1クォーターと第4クォーターはいずれも6失点のみ。特別指定選手の須田昂太郎もデビューを果たし、3ポイントを決めている。
昨季も京都のホームで激突したこの顔合わせ、京都は2戦目で大逆転勝利を収めた。その立役者である岡田優介の外角シュートが火を噴くか、それとも遠藤祐亮のディフェンスが上回るか。前節2戦目に24得点を挙げた伊藤達哉が田臥勇太に挑むのも注目ポイントの1つだ。
文=吉川哲彦