昨季8戦全敗だった川崎ブレイブサンダースとの“神奈川ダービー”で、横浜ビー・コルセアーズは今季も完敗に終わった。1戦目は相手の持ち味を消すことが全くできず105失点。リードを奪って折り返した2戦目も後半に54失点と崩れた。相手に2戦計59アシストを許し、ディフェンスの課題を改めて露呈した格好だ。1勝13敗と全く歯が立たなかった東地区との対戦がすべて終わり、残り20試合で1つでも多く白星を積みあげたい。
ただし、当然ながらその20試合も横浜にとっては厳しい相手ばかりだ。中地区の順位では一番近い新潟アルビレックスBBも、前節はラモント・ハミルトンを欠いたにもかかわらず、東地区首位のアルバルク東京から大きな2勝を奪った。1戦目は第2節2戦目に続いての延長戦となり、今回も勝利。終盤まで競り合った2戦目も制し、A東京から今季3勝を挙げた。1戦目は五十嵐圭、2戦目は城宝匡史の活躍が光ったが、2戦を通じて最も輝いたのは今村佳太だ。
新潟は勝率で富山グラウジーズに追いつき(第21節終了時点)、今節は久しぶりに順位を上げるチャンス。上位再浮上への手応えを確かなものにするには、得点が安定してきた横浜をディフェンスでシャットアウトしなければならない。
文=吉川哲彦