茨の道が続く横浜ビー・コルセアーズは、前節も名古屋ダイヤモンドドルフィンズに跳ね返されて8連敗。年明け以降は14試合中13試合で75得点以上を挙げていたが、失点数の多い名古屋Dに対して1戦目が62得点、2戦目が71得点にとどまった。ウィリアム・マクドナルドは2戦計32得点をマークし、2戦目では田渡凌が11試合ぶりに得点を2ケタに乗せたが、3ポイントが計4本しか決まらず、川村卓也欠場の影響が大きく出てしまった。
今節の相手、シーホース三河は現在12連勝中。サンロッカーズ渋谷との1戦目は相手を61得点に抑えこみ、17本のオフェンスリバウンドも効いた。2戦目は第4クォーターに追いあげられたが、第3クォーターまでの13点リードが奏功。比江島慎は放ったシュートを1本も外さず26得点、さらに6リバウンド7アシスト5スティールと大車輪の働きだった。
今季は第4節と第9節に対戦して三河の4戦全勝だが、ハシーム・サビート・マンカは4試合すべてで“ダブルダブル”をマークし、計11本のブロックを浴びせている。その高さで三河の盤石のインサイド陣に対抗することが大前提。相手に高さを意識させた上で、外角シュートの確率を上げる必要がある。
文=吉川哲彦