今季3度目となる、1試合のみの水曜開催。今回特に注目したいのはレバンガ北海道とサンロッカーズ渋谷による一戦だ。両者は23勝23敗で並んだ状態。この一戦に敗れたほうが東地区単独最下位に沈む。
ともに前節は1戦目に敗れ、2戦目を取り返して勝率5割をキープ。北海道は過去2節の直接対決で取っていたアルバルク東京との1戦目を4点差で落とした。後半だけで57得点を挙げたものの、前半で23得点と沈黙したことが響いた格好だ。しかし2戦目は2ポイントシュートの成功率が7割を超え、87得点でリベンジした。
SR渋谷も1戦目は敗戦。21本ものオフェンスリバウンドを奪いながら、3ポイントシュートが25本中1本しか決まらなかったのが痛かった。2戦目も敗れれば10連敗となるところだったが、ベンドラメ礼生と長谷川智也がシュート力を取り戻して危機を脱した。
北海道はここまでホームで12勝9敗と勝ち越し、アウェーの“借金”を帳消しにしている。しかし、SR渋谷は逆にアウェーで12勝9敗と強さを発揮。現に北海道も第8節の対戦で60点台に抑えられて連敗を喫した。借りを返すには、インサイドを固めるSR渋谷のディフェンスをその組織力で突破しなければならない。
文=吉川哲彦