中地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが大きな1勝を挙げた。アルバルク東京との第28節1戦目、前半は16点のビハインドを背負ったが、後半にオフェンス力を発揮。第4クォーターにディフェンスで踏ん張り、終了間際にオフェンスリバウンドを拾った船生誠也のジャンプシュートで、最大22点差をつけられた試合をひっくり返した。2戦目は第2クォーター以降に抑えこまれて敗れたが、今節対戦する同地区5位の富山グラウジーズに4勝差をつけ、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」進出に大きく前進した。
その富山は栃木ブレックスに2戦とも1ケタ点差の惜敗。1戦目はファウルがかさみ、フリースローの成功数がそのまま点差に表れた。2戦目は今季初めて宇都直輝が欠場した穴を、宮永雄太と橋本尚明がカバーしたが、やはりフリースローでの失点が多く、オフェンスリバウンドを奪えなかったことも響いて4点差で敗れた。
チャンピオンシップ進出へ後がない富山は、最大の山場である今節を総力戦で戦わなければならない。上江田勇樹も欠場した前節は、田中健介が実に開幕節以来の出場を果たし、小原翼や青木ブレイク、葛原大智の出場時間も伸びた。残り7試合での大逆転チャンピオンシップ進出を可能にするのは、ベンチメンバーを含めた全員のハッスルだ。
文=吉川哲彦