2018年4月に発足され、4年後にB1リーグ参入を目指す地域クラブの佐賀バルーナーズは、クラブアンバサダーに元NBAプレーヤーであるサーシャ・ブヤチッチ(現フィアット・トリノ)を抜擢した。
現在34歳でイタリアのクラブでプレーしているブヤチッチは、2009年と2010年にロサンゼルス・レイカーズの一員としてNBAチャンピオンに輝いた経歴を持っており、佐賀の代表取締役を務める竹原哲平社長との縁がきっかけでアンバサダーに就任したという。7月11日、Bリーグの大河正明チェアマンへの表敬訪問前に行われた囲み取材では、チーム作りに対して「ゼロから作るという楽しさがあります。日本だけでなくアジアで誇れるチームを作っていきたい」と意気込みを述べた。
「選手を選ぶところから僕がやった」という選手選考については「1年間だけではなくB1まで4年間を一緒に戦ってくれる選手を選びました。プレーヤーとしてもですが、チームの方針を分かってくれる人間性を重視して選びました」と明かし、「今いる選手たちが日本の誇りとなっていく姿が楽しみでもあります」とコメント。その中で、ブヤチッチの弟であるアル・ビェコビッチは佐賀の選手兼コーチを務め「僕のバスケット人生の中でいつも弟がいたんですけど、社長と話して自分の分身になれる監督というのが彼だった。これからキャンプやアカデミー活動などの中心となってもらいます」と信頼を寄せている。
選手としては主にシューティングガードを主戦場とする佐賀のアンバサダーは、「僕のチームなんで3ポイントを打つ選手がたくさんいたらいいですね」と笑顔を見せつつも、軸となるのは「アカデミー活動」と強調。「日本全体からタレントと呼ばれる選手を見つけていきたいと思います」と今後に向けて意欲を示した。