7月20日、栃木ブレックスに加入する比江島慎の公開入団会見が宇都宮市のオリオンスクエアで行われた。
ルーキーイヤーから計5シーズン在籍したシーホース三河を離れ、新天地への移籍を決断した日本代表のエース。移籍の経緯を問われると、「三河に残るという選択肢もあった」と述べた上で、「ただ、年齢的に若くない(現在27歳)。(2019年)ワールドカップ、(2020年)オリンピックが迫っている。もっともっと成長したいという思いがあった」と明かした。
会見に出席した鎌田眞吾代表取締役社長は、青山学院大学4年次にも比江島の獲得に乗りだしていたと言及。主将の田臥勇太をはじめ在籍メンバーも協力的だったといい、「年明けに交渉通知書を出させていただいて、シーズン中にも数回お話をさせていただいて。僕だけでなく、口説いてくれる選手がたくさんいるので。『選手たちありがとうございます』」と話した。さらに、比江島を「日本屈指のプレーヤー」、「引っ張ってくれる選手」などと評し、「いち早くファンの皆さまに見せてあげたい」と語った。
また、海外挑戦について比江島は「情報収集して模索している段階」と、詳しくは語らなかったが、「田臥さんに聞きながらやってきたい」とコメント。ファンからの「たとえ、このあとすぐに空港に行って、ブレックスに帰ってこなかったとしても、自分たちブレックスファンは『ブレックスの比江島慎』として応援するので、そのつもりで海外に挑戦してください」とのメッセージに対し、次のように答えた。
「僕もそのつもりで来ている。海外に行ったとしても、(いずれ栃木に)帰ってきてプレーしたいと思う」
「1対1やアシストなどいろいろな部分で貢献していきたい。全身全霊を尽くしていく」。“栃木ブレックスの比江島慎”として新たな挑戦が始まる。