「AHEAD」連覇に向けたシーズンを戦うアルバルク東京が新体制を発表

昨シーズンのBリーグ王者、アルバルク東京が今シーズンの体制を発表[写真]=鳴神富一

 昨シーズン、悲願のBリーグチャンピオンの座を掴み取ったアルバルク東京。8月5日、ホームアリーナであるアリーナ立川立飛にて2018-2019シーズンの新体制発表会を開催した。500名以上のファン・ブースターが集結した中で、連覇に向けた船出をスタートしたのである。

 竹内譲次田中大貴馬場雄大の3名は日本代表オセアニア遠征参加のため、既に契約継続が発表されているジャワッド・ウィリアムズアレックス・カークの両名は来日スケジュールの都合のため、このイベントは欠席となった。

 それ以外の全選手と、2シーズン目の指揮を執るルカ・パビチェビッチHCやレバンガ北海道から移籍をした水野宏太ヘッドアシスタントコーチなどのスタッフ陣が登場した。

 メンバーが登壇する前に、まずは林邦彦代表から昨シーズンの振り返りと今シーズンに向けた指針が発表。昨シーズンのファン・ブースターへの感謝を述べた後、連覇となる今シーズンに向けては「ルカHCの言葉を借りると、まだチーム完成度は30パーセント。残り70パーセントの部分を今シーズンどれだけ積み上げられるか。ディフェンディングチャンピオンとして、チャンピオンを守るという意味合いではなく、チャレンジャーの気持ちで再び優勝するために戦って行きたい。そしてフロントも含めてチーム一丸となって、満員のアリーナで最高のゲームを展開し、9万人の入場者数を目指す。皆さんと共に再びの日本一、そしてアジアナンバー1のクラブを目指して戦う」と語った。

「日本バスケが発展している中で自分たちが、より一歩先に進んでいるというチームでありたい」と抱負を語ったルカ・パブチェビッチHC[写真]=鳴神富一


 その後、壇上に上がったルカHCが「こんにちは、もう一度皆さんにお会いできてうれしい」と述べると会場から大きな拍手が湧き上がった。続けて「昨シーズンは本当に美しい旅だった。今シーズンは、ほぼメンバーが変わらない中で、よりアグレッシブでインテンシティ高く、もっと色々な方法で攻守を展開できるようなチームを目指している。日本バスケが発展している中で自分たちが、より一歩先に進んでいるというチームでありたい。またすぐにアリーナでお会いできるのを楽しみにしています」と今シーズンへの意欲を示したのであった。

 壇上に立った全選手やスタッフ陣からも一言ずつ抱負が述べられ、今シーズンもキャプテンを務める正中岳城からは「今シーズンも皆さんの前でこうやって立つことができてうれしい。全てのシーズンが独立しているが、今シーズンは連覇を懸けた形になる。特別なシーズンを皆さんと過ごしていけるように、自分たちもしっかりと練習をして優勝するんだという想いで準備をしていくので、一緒に戦っていきましょう!」と力強く言葉が発せられたのであった。

今シーズンもキャプテンを務める正中岳城。連覇に向け「一緒に戦っていきましょう!」とファンに語りかけた[写真]=鳴神富一


 そして、最後の最後にファン・ブースターにサプライズな発表がされた。それがもう一人の外国籍選手となる、モンテネグロ代表のミルコ・ビエリツァ選手の契約合意のニュース。なんとこの発表会の最中に契約合意に関するメールが選手側から届き、その場で発表というドラマティックなサプライズが届けられ、会場に大きな歓声が響いた。

 チームスローガン「WE」の力で、今シーズンのスローガン「AHEAD」を掲げて連覇という偉業へのチャレンジに挑む、今シーズン。

 先へ前へという意味を持つ、「AHEAD」が表現できた時に再びチャンピオントロフィーを掲げる瞬間を迎える事ができるであろう。

文=鳴神富一

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