「『バスケで日本を元気に』はこれからも掲げる」…三屋裕子会長、今後の代表強化は「横の連携を」

「バスケットボール議員連盟」の第3回総会に出席したJBAの三屋会長

 9月5日、「バスケットボール議員連盟」 の第3回総会が衆議院第一議員会館にて行われ、 日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長やエグゼクティブアドバイザーの川淵三郎氏、Bリーグの大河正明チェアマンらが関係者に向けプレゼンテーションを実施した。

 三屋会長は2020年東京オリンピックに向けた男女代表、同オリンピックから新種目として採用される3x3の強化について説明。「東京オリンピックで3x3が導入されたことから、横の関係を作りました。5on5だけではなく、5on5から3x3、3x3から5on5という形で横の連携を進めていこうという形で今現在強化を進めております」と強化体制を話した。

 男子フル代表に関しては、「今まで日本の弱点とされていたサイズ、インサイドの部分が強化されてきております」と言及。帰化選手のニック・ファジーカス川崎ブレイブサンダース)をはじめ、「日本の財産」と捉える八村塁(ゴンザガ大学)や渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)、海外で発掘されたシェーファー アヴィ幸樹(ジョージア工科大学)、渡辺飛勇(ポートランド大学)の名前を挙げ、「非常に有望な選手。特に若い選手が続々と出てきてくれています」と語った。加えて、海外へ渡った比江島慎(ブリスベン・バレッツ)と田中力(IMGアカデミー)も紹介し、「どんどん日本から海外に出ていくいい流れが出てきました」と男子バスケの明るいニュースを届けた。

男子代表はこれまで弱点であったインサイドの強化を強調

 続いて、順調な世代交代が進められている女子代表には「“史上初”とか、“50年ぶり”などという成績を残してくれて、非常に将来が明るい」と評価。まだまだ発展途上の段階にある3x3については「今回のアジア大会でも女子が銀メダル、男子が5位という成績を残してくれました。まだ強化は始まったばかりなんですけども楽しみ。我々もしっかり担当とヘッドコーチ、アドバイザーとスタッフもそろえ、順調に強化を進めております」と報告し、駅前や商業施設の広場などでも競技可能ということから「地域の活性化という部分でも一役買える」とメリットを提示した。

総会には大河正明チェアマン、川淵三郎氏、東野智弥氏らも出席した

「『バスケットボールで日本を元気にします』という理念は、これからも一番最初に掲げていく。選手の育成、強化、何よりも今回の不祥事でつくづく人間力の底上げということを強く私たちも思い、指導者の育成もしていきたいと思っています」と、改めて決意を表した三屋会長。各カテゴリの日本代表チームがしっかりと結果を残す――。その積み重ねが、東京五輪出場権とメダル獲得、その先の日本バスケの発展につながることは間違いないだろう。

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