■京都ハンナリーズvs琉球ゴールデンキングス(@向日市民体育館)
10月17日19時5分~
開幕前は苦戦も予想された京都ハンナリーズだったが、第2節は横浜ビー・コルセアーズを相手に連勝。3勝1敗と白星が先行し、西地区3位につけた。1戦目は第1クォーターで奪った21点ものリードを残り40秒の時点で失ったが、岡田優介の3ポイントで事なきを得た。2戦目も接戦に持ちこまれ、残り4分を切ってから3度にわたって1点差まで迫られたものの、最後まで逆転は許さなかった。この2戦のヒーローは1戦目で“トリプルダブル”を達成し、2戦目では16アシストのリーグ記録に並んだジュリアン・マブンガ。ただ、2戦計52得点のデイヴィッド・サイモンや1戦目で3ポイント5本の15得点をマークした晴山ケビン、同じく1戦目で16得点を挙げた綿貫瞬の活躍も光り、チーム一丸で戦えていた印象も強い。
その京都を抑え、開幕4連勝で地区首位に立つのが琉球ゴールデンキングスだ。前節のホーム開幕に迎えたのは、開幕節でシーホース三河を連破した名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。終始接戦となった1戦目は、残り7秒での並里成のフリースローが決勝点となり、1点差で制した。2戦目は第3クォーターで相手を12得点に封じ、その後は10点以上のリードを保った。ジョシュ・スコットとジェフ・エアーズはオフェンスで本領を発揮し、開幕節を欠場したアイラ・ブラウンも出場時間こそ多くなかったものの2戦目は7リバウンドを挙げて貢献している。
昨季の西地区1位と2位の対決だけに、火花散る展開が期待できる。本来はディフェンス志向の両者も、開幕からの4試合に限ればともにオフェンスが好調。ロースコアゲームになるか打撃戦になるか予想が難しいところだが、前節1戦目に3ポイントラインで岡田のノーマークを作ったように、勝負どころで作戦を的中させることの多い浜口炎ヘッドコーチに対し、佐々宜央HCもピック&ロールに関しては一家言を持つ戦術家。両HCの、特にオフェンス面での采配に要注目だ。
文=吉川哲彦
■ロースター
・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
伊藤達哉
晴山ケビン
綿貫瞬(大阪エヴェッサからレンタル移籍継続)
岡田優介
岸田篤生(NEW)
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
頓宮裕人
デイヴィッド・サイモン(NEW)
片岡大晴
近忍(NEW)
・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
橋本竜馬(NEW)
並里成(NEW)
金城茂之
須田侑太郎
ジェフ・エアーズ(NEW)
岸本隆一
寒竹隼人(NEW)
田代直希
アイラ・ブラウン
ジョシュ・スコット(NEW)
古川孝敏