失点を減らしたい京都ハンナリーズ、カークとのマッチアップ濃厚なサイモンのハードワークが必要不可欠

京都ハンナリーズvsアルバルク東京(@ハンナリーズアリーナ)
第1戦:10月27日18時05分~、第2戦:10月28日14時05分~

 前々節は得点力の低下で連敗を喫した京都ハンナリーズだが、前節はB1の壁に苦しむライジングゼファー福岡に勝利し、5勝3敗と白星先行を維持している。しかし、今節は昨季王者のアルバルク東京が相手。1つでも勝ち、10月を白星先行のまま乗りきると同時に、王者撃破でムードを上昇させたいところだ。

 福岡戦は、よく我慢の効いた試合運びだったと言えるだろう。前半はやや拮抗しながらも7点をリード。後半に突き放したいところだったが、福岡の粘り強い戦いぶりに勢いをつかみきれないまま。それでも崩れることなく、ファウルゲームで得たフリースローを決めきって最後は9点差での勝利となった。3ポイントを6本中5本成功させるなど19得点をマークした岡田優介が勝利の立役者だが、欠場の伊藤達哉に代わってスターターに名を連ねた綿貫瞬も8得点5アシストと十分な働きを見せ、晴山ケビンも14得点と期待に応えた。

 対するA東京は、故障中の小島元基に加えて田中大貴も今季3度目の欠場となったにもかかわらず、残り3秒のザック・バランスキーの逆転フローターでサンロッカーズ渋谷から白星を奪い取った。ディフェンシブな顔合わせにふさわしくロースコアで進んだこの試合は、第3クォーター終了時点で8点のビハインドを背負ったが、第4クォーターでわずか9失点。残り4分39秒から1点も許さない圧巻のディフェンスが呼びこんだ勝利だった。

 現時点で白星先行ながら得失点差でマイナスの京都は、1試合平均で84点にのぼる失点を減らすことが至上命題。得点源であるアレックス・カークとのマッチアップが濃厚なデイヴィッド・サイモンのハードワークが必要となることは言うまでもないが、その他の選手に必要以上にシュートチャンスを与えてもいけない。ターンオーバーが非常に少ないA東京のミスを誘うべくディフェンスで一手を講じるかどうか、浜口炎ヘッドコーチの策士としての一面にも期待したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
伊藤達哉
晴山ケビン
綿貫瞬大阪エヴェッサからレンタル移籍継続)
岡田優介
岸田篤生(NEW)
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
頓宮裕人
デイヴィッド・サイモン(NEW)
片岡大晴
近忍(NEW)

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ(NEW)
アレックス・カーク

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