11月24日、アリーナ立川立飛で行われたアルバルク東京vs京都ハンナリーズのハーフタイムにて、AIバスケットボールロボット『CUE2(キューツー)』が一般公開された。
進化して帰ってきた、狙ったシュートは外さないAIバスケットボールロボット「#CUE2」🤖
ハーフタイムにてお披露目。
シュート範囲をスリーポイントに伸ばし、チャレンジ‼️結果は…#アルバルク東京 #AHEAD #WE #TOYOTA pic.twitter.com/N40zbSf7ek— アルバルク東京【ALVARKTOKYO】 (@ALVARK_TOKYO) November 24, 2018
CUE2は昨シーズンにA東京に加入した『CUE(キュー)』の進化版だ。初代は主にペイントエリア内からのシュートした打てなかったが、CUE2はシュートエリアが広がり3ポイントシュートまで打てるようになった。また、台座がなくなり「二足自立型」になった点が大きなポイントである。ハーフタイムでは見事2本の3ポイントを成功させた。3本目は3ポイントラインから1メートル程離れた距離からシュートを放ったが、このシュートは惜しくも失敗。開発担当の野見知弘氏(未来創生センターおよびT-フロンティア部)は、「リハーサルは遠いシュートも入っていたので悔しかった」と感想を述べた。
また、今回のチャレンジでは、前回に比べ距離を出すために出力を上げることと、人型にするために部品をコンパクトにすることの二律背反する2つの要素が加わった。これは、テコの原理を活かしたシュートフォームの見直しなどで実現できたという。野見氏は今後ついて、「半年に1回何かを出せたらと考えているので、来年の4月にもう1回帰ってきたいなと思っています。その時に、さらに何をできるようにするかというのをいくつかある案の中から検討していこうと思います。楽しみに待っていただければうれしいです」と話した。
最後に、このチャレンジの意義について問われると、チャレンジのスタート時と今では心境に変化があることを話した。「やりだした頃は、ベンチャー精神を思いだして、社内に対してエンジニアへ刺激を与えよう」という思いで取り組んでいたという。しかし、チャレンジを進めていく中で、「いろいろな関係者の方にお世話になりまして……」と明かし、「例えばアルバルクの方。見方によってはバスケコートというのは聖域であって、遊びではないと注意されても仕方ないが、そんな中で選手やスタッフの方々に融通を利かせてもらったりだとか、動画も夜中の3時に撮ってもらったりだとか、そういう皆さんの支えが僕自身すごく勉強になりました。だからこそ、これが話題になることでアルバルクもそうですし、バスケ界が盛りあがるきっかけになればと。それが恩返しになるのではないかと今は思います」と心情を語った。
なお、同日の試合はCUE2の後押しもあり、A東京が85-82で接戦をものにした。