1月23日に千葉ポートアリーナでB1リーグ第20節が行われ、千葉ジェッツとアルバルク東京が対戦した。
第14節の対戦では星を分け合い、「第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」準決勝では大接戦の末に千葉ジェッツに軍配が上がったこのカード。今季の3戦はいずれも5点差以内で決しており、今節も熱戦が期待される中で試合がスタートした。
第1クォーター序盤、A東京がアレックス・カークのダンクや3ポイント、菊地祥平のフリースローなどで10点を連取。すぐさまタイムアウトを取った千葉は石井講祐、小野龍猛が3ポイントを決めると、ジョシュ・ダンカンが強烈ブロックで相手の得点を阻止するなど対抗し、19-26で最初の10分間を終えた。
第2クォーターはシュートがなかなか入らないA東京に対し、千葉がギャビン・エドワーズを中心に攻めこみ、オフィシャルタイムアウトの時点で27-31。しかし中盤以降はA東京が立て直し、小島元基、カークが立て続けにバスケットカウントを奪うなど、36-44と8点差で試合を折り返した。
富樫勇樹の得点でスタートした第3クォーター、千葉が一気に相手を突き放しにかかる。47-52で迎えた開始4分39秒に富樫が3ポイントを沈めると、同5分6秒にマイケル・パーカーが同点のジャンプショットを成功。さらに連続得点で試合をひっくり返し、千葉が62-56と逆転した。
第4クォーターは開始5分12秒に小野が3ポイントを決め、千葉が76-64とこの試合初めての2ケタリード。その後も2ケタの点差を保っていたものの、80-68の試合終了残り2分12秒を切って形勢が逆転する。A東京はカークのインサイドから積極的にたたみ掛け、3点差まで迫った同12秒に相手の5秒バイオレーションを誘発。直後に馬場雄大がダンクを叩きこみ、フリースローで1点返された直後のオフェンスでミルコ・ビエリツァが3ポイントを放った。しかし逆転を狙った一撃はネットを揺らせず、81-79で千葉が逃げきった。
ターンオーバーから15得点、ファストブレイクから19得点を奪うなど得意のオフェンスを見せた千葉は、第19節の栃木ブレックスに続き東地区上位を争うA東京を撃破。第7節以来となる今季2度目の10連勝を飾った。一方のA東京はルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチや田中が「第3クォーターがすべてだった」と口をそろえたように、後半の出だしで失速。終盤の追いあげも実らず、今季12敗目を喫した。