史上最高勝率を残した千葉ジェッツの大野篤史HC「CSでも積み重ねてきたものを」

千葉は悲願のBリーグ王者を目指す[写真]=鳴神富一

 4月21日のサンロッカーズ渋谷戦を最後に、60試合のタフなレギュラーシーズンを戦い抜いた千葉ジェッツ。52勝8敗の史上最高勝率という記録を携え、悲願のBリーグ初制覇を目指す戦いへ向かう。

 21日の試合後、チームを率いる大野篤史ヘッドコーチは、今季のレギュラーシーズンを「もう長かったです。選手も同じだと思うけど、疲れたなと感じていて……」と苦笑いを見せながら振り返り、選手たちを褒め称えた。

「HCに就任して3年間、本当に自分はほとんど褒めずにメンタル的な部分をプッシュし続けてきました。選手たちはすごいなと思いますし、そして強くなったと感じています。しっかりとマインドセットもできて1試合とおしても悪い流れは、ほぼほぼなくなりました。順位とか関係なく、自分たちの持ち味とかやらなくてはいけないことを理解して60試合戦ってくれたと思います。彼らに対してしっかりと褒めてあげたいと思いますけど、これからチャンピオンシップが残っているので、もう1回チームとしてやるべきことをやっていきたいです」

 その「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」に向けて自分たちがやってきたこと、やるべきことに対してフォーカスするのが大切であると説く。

「相手の対応はこれからやろうと思っていますけど、どこが来ても強いので。どこが相手でも自分たちの強みを出すために、自分たちが何をしないといけないのか。選手たちに今日も言いましたが、『自分たちの武器をだすために何をしなければならないのか』。献身的なことがたくさんあると思っているので、ここでは全部は言えないですけど……。それをしっかりとわかった上でチームとして戦おうと。結果は戦ってみないと、良いか悪いかはわからないので、まずは自分たちが今まで積み重ねてきたものをコートで出そうと。たくさん応援してくれているブースターさんがいるので、その人たちのために恩返しできるように良いゲームをしたいと思っています」

大野HCは千葉の指揮官に就任して3年目を送っている[写真]=鳴神富一

 そのためにはリバウンドが何よりもカギになると続けた。「僕らはリバウンドが取れないと何も始まらないです。今日は後半にトランジションで得点が取れて相手のスペースに対してしっかりとアタックできたこと、その中でボールが回せたのでアシストが増えたと思います。この状況を作るために、まずはリバウンドを取ってフロントコートに早くボールを展開するのが大前提なので、リバウンドはキーになると思います」

「リバウンドを制するものはゲームを制す」。千葉が悲願の優勝を遂げるために、この有名な言葉がここから一番大切になる。

写真・文=鳴神富一

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