4月27日に沖縄市体育館で行われた「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」のクォーターファイナル第1戦。西地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが同1位の琉球ゴールデンキングスを69-53で下し、初のセミファイナル進出に王手をかけた。
「最高のインテンシティー、最高のメンタルで最初から集中していた」(梶山信吾ヘッドコーチ)名古屋Dは試合開始からエンジン全開。中東泰斗のバスケットカウントとレイアップ、ヒルトン・アームストロングのジャンプショットで7-0のランに成功すると、リバウンドやターンオーバーから確実に得点を重ねて、第1クォーターだけで21-4と大量リードを奪った。
続く第2クォーターでも激しく戦い続け、残り4分36秒のオフィシャルタイム時点で29-10。相手を寄せつけることなく前半で41-16と圧倒すると、後半は相手の猛追をかわし、昨季クォーターファイナルの再戦を制した。
「リベンジ」という言葉だけに目が行きがちだが、指揮官は「りきみすぎてしまうと余計な力が入ってしまう。リベンジだけでなく、60試合でやってきたことを出そう」と、レギュラーシーズンで積みあげてきたことを重要視。3ポイントシュートが21本中4本成功の19パーセントと不調だった中、ファストブレイク、オフェンスリバウンドを得点につなげた。
安藤周人は第1クォーターの7得点を含む11得点。チームの勝利には「シーズンとおして一番いい試合」と喜んだものの、「あまり良くない。前半だけシュートが入って、後半は全く入らなかった。チームに迷惑を掛けたし、自分が決めていればもっと点差をつけることができた」と自身の出来を振り返った。
ただ、第1クォーター残り1分27秒に決めた一撃は、その後のチームに勢いをもたらしたものだった。ディフェンスリバウンドを拾った笹山貴哉が、自陣から走りだした安藤へパス。「飛んでくるとは思わなかった」ボールをつかみ、ワンハンドでリングに叩きこんだ。「レイアップにしようと思ったら、予想外にいいステップだったので行けるかなと」。若きエースのダンクには、会場を埋め尽くした琉球ブースターも一瞬静まり返った。
名古屋Dの勢いが止まらない!🔥
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— B.LEAGUE(Bリーグ) (@B_LEAGUE) April 27, 2019
チームで唯一今季レギュラーシーズンの全試合に先発出場し、エースへと変貌している安藤。先勝したものの第2戦、第3戦に敗れた昨季の経験を踏まえ、「満足している雰囲気はない。勝ちたいという気持ちを強く出したほうが、今日のような結果になる。明日もインテンシティーを落とさないようにしたい」と意気込みを語った。