5月4日、船橋アリーナで行われた「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」セミファイナル初戦にて、栃木ブレックスは千葉ジェッツと対戦。立ちあがりで10点リードを奪ったが、第3クォーターから相手にペースを握られ、最終スコア67-75で敗戦した。
ベンチスタートの比江島慎は、第1クォーター残り3分15秒から出場機会を得ると、24分間の出場で計14得点。時より個人技で打開する場面もあったが、2つのターンオーバーを犯すなどチームを勝利へ導くことはできなかった。試合後、比江島は「前半は僕たちのやりたいバスケットができたと思いますし、いい形で試合に入ってはいけました。けど、3クォーターに相手のペースになって、そのままズルズルといってしまい僕らの流れを持ってこれなかった」と試合を振り返った。
栃木は第3クォーター序盤、ギャビン・エドワーズのアンスポーツマンライクファウルを受けたライアン・ロシターが着地の際に右足首を負傷。同クォーター残り5分15秒にベンチへ下がると、最終クォーターはわずか55秒したプレーしなかった。比江島は「彼がパス回しだったり、流れの中のピック(スクリーン)できることが僕らのスタイル。今日アシストが少なかった(計10本)というのは彼の影響もあるとは思う」と話した一方で、「(竹内)公輔さんの活躍とかそれをカバーするみんなの活躍もあった。ディフェンスから流れを作っていければ良かったんですけど、そこもやられてしまったし、もっとしっかりディフェンスをやれば良かったと思います」と悔やんだ。
「もちろん僕らが(ディフェンスを)サボってたというわけではないですが、フィフティーフィフティーのボールを取られてしまったことや、体を張ってボールを取る意識だったりとかが、向こうの方が上でした。崖っぷちに立たされているので、明日はしっかり上回らないといけないです」
千葉の強さについては「出てる選手がしっかりと役割を遂行してくるし、穴がない」と言及し、「ある程度富樫(勇樹)選手のところは抑えられたと思うんですけど、田口(成浩)選手だったり、(西村)文男さんも素晴らしかった。気が抜ける瞬間が1秒もなかったと思います」とコメント。富樫を7点に抑えながらも、ベンチスタートの田口に13得点、西村に11得点、ジョシュ・ダンカンには14得点を献上したことについては相手を称えた。
第1戦を落とした栃木は、言わずもがな5日の第2戦に勝利し、6日の第3戦に持ちこまなければならない。ロシターのケガの状況が心配されるが、ここは今まで何度も修羅場をくぐってきたエースの活躍に期待したい。