正式に『スリー・エックス・スリー』で呼称を統一
9月18日、都内で日本バスケットボール協会(JBA)の理事会が行われ、その後、三屋裕子JBA会長がメディアブリーフィングを行った。今回の理事会では大きく2つのことが承認されたという。
冒頭、三屋会長は、先に行われたFIBAワールドカップについて触れ、「今回の経験を選手たちのものだけにせず、アンダーカテゴリーの選手、指導者、Bリーグに展開して、日常を世界基準にしていきたい。これまで世界規模の大会に出ても、その次に出るのが10年後のような状況が続いていた。幸いにも今回は来年オリンピックがあり、23年にはワールドカップも行われる。しっかりDNAを伝えていきたい」と語った。また「目先の勝ち負けに一喜一憂しないことも大切。(フリオ)ラマスヘッドコーチからは『今回の結果には満足していない』と報告を受けているが、『(東京2020)オリンピックまでは頑張ってほしい。それまでバックアップすることを約束する』と伝えた」と、現体制を維持することを明言。開幕まで1年を切ったオリンピックまでに、W杯で得た課題をどれだけ克服されるのかに注目が集まる。
さて、承認された案件の1つ目は、来年の東京2020オリンピックから正式種目として採用されることになった『3x3バスケットボール』の呼称が、『スリー・エックス・スリー・バスケットボール』に統一されることになったこと。JBAが発行しているルールブック『スリー・バイ・スリー』という呼称が使用されていたが、以前の『スリー・オン・スリー』をいまだに使われているへーむもあるという。
今回はJBAから表記の統一をFIBAに確認。FIBAより「日本において『スリー・エックス・スリー』を正式呼称とすることを承認する」との回答を得たため、JBA理事会での議決を経て、国内における正式呼称・表記を『スリー・エックス・スリー』に変更することとなった。
日本で2人目となる公認プロフェッショナルレフェリー誕生
2つ目は、現在、Bリーグを中心に活動を行っている漆間大吾氏がJBA公認プロフェッショナルレフェリーになることが承認されたことだ。
漆間氏は1985年生まれの33歳。東京都出身で、八王子学園八王子高校、仙台大学出身。大学1年までプレーをしていたが、審判の資格を大学2年で取得。大学卒業後、一般企業に勤めながらbjリーグの審判を務めていた経歴を持つ。
漆間氏は今回、公認プロレフェリーになることにあたり以下のようにコメントしている。
「2016年のBリーグ開幕から、男子日本代表のワールドカップ出場、日本人NBA選手の誕生、そして来年のオリンピックなど、バスケットボールに対する注目度が上がっているなかで、2人目のJBA公認プロフェッショナルレフェリーとして、契約を発表できることをとても光栄に思います。今後は、加藤(誉樹)さんと切磋琢磨しながら、世界で通用する審判として、また国内審判員の見本となれるよう、日々努力をしていきたいと思います」
JBAが推奨する『日常から世界基準』は選手だけでなく、審判にも求められていることだ。三屋会長は「アンダーカテゴリーも含めえ試合数を増やしていくつもりなので、プロの審判を増やしていく必要がある。漆間氏には他のレフェリーの皆さんにも高いところを目指すべき存在になってほしい」と、期待を寄せた。