9月22日、23日、3x3の国際大会『WS Tokyo 2019』がMEGA WEB トヨタシティショウケース1階MEGASTAGEエリア(東京都江東区)で開催された。出場チームはオーストラリア、モンゴル、オランダ、ルーマニア、そして日本と、中国が大会直前に欠場を表明したため急遽U23日本がエントリーしての6チーム。1日目は3チームずつに分かれて予選リーグを行い、2日目は決勝トーナメントを実施、予選リーグ1位が自動的に準決勝へ進むというシステムで行われた。
プールAではU23が2勝をあげて1位で抜けたのに対し、プールBは3チームが1勝1敗で並ぶという混戦に。結局日本が得失点差で1位となり、準決勝に駒を進めることになった。
2日目、準々決勝を共にノックアウトで勝利して、オランダとオーストラリアが準決勝進出を決めた。第1試合、U23日本とオランダの一戦は、U23日本が先行したのに対してオランダが追う展開となる。オランダの高さにどうしてもファウルがかさんでしまうU23日本。オランダはインサイドを基本にじりじりとリードを広げていく。日本は2ポイントシュートを狙うものの、なかなかゴールを射抜くことができず、結局19-17でオランダが勝利。決勝戦にコマを進めた。
試合後、メディア対応を行った山本麻衣は「自分以外、国際大会が初めてだったのでもっと引っ張っていかなければだめでした。ドライブは通用したけど、2ポイントが入りませんでした」とコメント。3x3はA代表だけが勝っても国のランキングは上がりません。もっと自覚を持って戦わなければいけませんでした」と、最後まで反省の弁が口をついた。
もう一つの準決勝は日本とオーストラリアが対戦。試合は出だしから打点の高いシュートでオーストラリアがリードを奪っていく展開となる。これに対して日本は2ポイントを狙うが確率が上がっていかない。ならばとドライブでゴール下に潜り込もうとするが、オーストラリアはブロックショットで対応。最後はシュートをねじ込まれて、悔しいノックアウトで日本の敗退が決まった。
ミックスゾーンで記者からの質問に答えた篠崎澪は「コンビネーションはオーストラリアが上。もっとも守り方が上達しないと勝てません。自分たちはディフェンスからリズムをつかむのでそれができませんでした」と、試合を振り返った。さらに「攻めでは三好(南穂)の2ポイントが止められると攻め手を失いました。他のメンバーのシュートの精度を上げなければいと。大会ごとによくなっている点もあるので、それは継続していきたいです」と今後を見据えた。
オランダとオーストラリアの決勝は、オーストラリアの厳しいディフェンスでオランダがターンオーバーを連発させる展開となる。さらに内外とバランスよく攻めたオーストラリアがオランダを圧倒。21-14のノックアウト勝ちで栄冠を勝ち取った。
☆3×3WS WS Tokyo 2019
■予選ラウンド順位(9月22日)
【プールA】
1位:U23日本(2勝)
2位:ルーマニア(1勝1敗)
3位:モンゴル(2敗)
【プールB】
1位:日本(1勝1敗)
2位:オランダ(1勝1敗)
3位:オーストラリア(1勝1敗)
■決勝トーナメント(9月23日)
【準々決勝】
オランダ 21-9 モンゴル
オーストラリア 21-10 ルーマニア
【準決勝】
オランダ 19-17 U23日本
オーストラリア 21-14 日本
【決勝】
オーストラリア 21-15 オランダ
■最終順位
優勝:オーストラリア
2位:オランダ
3位:U23日本
4位:日本
5位:ルーマニア
6位:モンゴル
☆日本代表チーム (チームA)
#3 馬瓜ステファニー(F:トヨタ自動車 アンテロープス)
#8 内野智香英(G:富士通 レッドウェーブ)
#12 三好南穂(G:トヨタ自動車 アンテロープス)
#30 篠崎澪(G:富士通 レッドウェーブ)
☆U23 日本代表チーム (チームB)
#16 東藤なな子 (F:トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)
#17 関ななみ (GF:日立ハイテク クーガーズ)
#18 尾崎早弥子 (F:東京羽田ヴィッキーズ)
#23 山本麻衣 (G:トヨタ自動車 アンテロープス)