Bリーグ、WJBL、社会人、大学、高校とオールカテゴリーのトップが日本一の座を争う第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)。アマチュアプレーヤーにとって、この大会は自身の実力を知る絶好の機会であり、Bリーグにとっては隠れた逸材を発見できるショーウィンドー的位置付けの大会でもある。
■山崎渉真(JR東日本秋田)
山崎渉真の魅力は、何といってもその得点力だろう。JR東日本秋田の柿崎智弥ヘッドコーチも「シュートにいくパターンをたくさん持っていて、どういう形からも得点できる」と語る。身長186センチとそれほど高さはないが、自分よりも高さのある相手でも1対1からシュートを決めてくる。高校、大学とその得点力は高く評価されてきた。
しかし実業団での全国デビューとなった昨年9月の全日本実業団競技大会では自身36得点を挙げながらもチームは1回戦で敗退、思わぬ形で苦汁をなめることとなった。今の実業団で上位に入るには、まずしっかりと1対1で守れること、さらにはチームディフェンスができること、そして何より攻守に最後まで走りきれることが重要になってくる。得点力だけではチームを勝利に導くことはできない。この大会後、自分に何が必要か、自分は何をしなくてはいけないのかを改めて確認し、自身のプレーとチームの状態を見つめなおしているという。
柿崎HCは昨年度で引退したチームのレジェンド的存在、佐藤哲朗氏のようになってくれるのではと期待している。チームをけん引し、ここ一番で頼りになる、そしてチームのために懸命に走りきるプレーをやり続ける……そんな選手になる可能性を、山崎は十分に持っている。
文=渡辺美香
■プロフィール
山崎渉真(やまざき・しょうま)
JR東日本秋田 背番号99
シューティングガード 186cm
弘前実業高-大東文化大
山崎渉真(やまざき・しょうま)
JR東日本秋田 背番号99
シューティングガード 186cm
弘前実業高-大東文化大