1月10日にさいたまスーパーアリーナにて「第95回天皇杯・第86回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」の準々決勝が行われ、デンソーアイリスが山梨クィーンビーズと対戦した。
最初の10分間から20-10と試合の主導権を握ると、そのままリードを保ち最終スコア74-49と25点差の快勝。準決勝へ駒を進めた。
試合後にメディアの取材に応じた髙田真希は「個人的にも出だしが少し硬かったので、ちょっと緊張しているのかなという気持ちはありました。ですが、後半からはしっかり立て直して自分たちのバスケットができたかなと思います」と試合を振り返った。一方で「チーム全体としてはまだまだ完成度は低いです。最後のクォーターを見ても全然負けてしまっているので、そういったところは修正していきたいです」と次戦に再度気を引き締めなおした。
「ディフェンスもそうですし、リバウンドをしっかりと取り切れたというのはいいブレイクが出せた一つの要因だと思います」と勝因を分析。その上で、デンソーは今季から指揮官を務めるヴラディミール・ヴクサノヴィッチヘッドコーチに「一番言われているのはディフェンス」と明かし「今までディフェンスをもっと徹底していくというところに重点を置いて練習してきました」と話すようチームで13スティールを記録し、相手を49得点に抑えるディフェンスを披露した。
デンソーはWリーグ現在10勝4敗で4位につけており、山梨を愛似ては2試合とも点の取り合いを制して連勝している。
「リーグの後半に当たったので、そこでのアジャストもそうですし、どの試合でもそうですけど、自分のところには2人選手が来るので、もっと早く合わせの部分やその奥というのを、自分や合わせる人が早く気づいてしっかりやっていかないとやっぱり強いチームになっていくにつれてそういった部分のローテーションが早くなっていくので、自分がボールを持つ前の動きというのが重要になってきますね。ボールが入ってから動くのではなくて、ボールが入る前に寄らせない動きというのがポイントです。空いているスペースに人がどんどん動いていく時は自分たちがいいオフェンスをできている時なので、そういった動きを併用しながらトラップされた時にも自分たちが練習してきたものをしっかり出し切りたいなと思います」
髙田は普段より短い約14分間の出場となったものの、17得点、10リバウンドの“ダブルダブル”をマーク。これに関して髙田は「タイムシェアできるというのは連戦の中では大きいですし、なおかつベンチメンバーもしっかりプレーできるというのは次に繋がっていくので、誰が出ても40分間自分たちのバスケをするというのが、一つポイントになってくると思います」と話す。
髙田は準決勝へ向けて「練習でやってきたことも少しずつ出せてきてはいますが、今日の試合よりも練習の方が全然よかったので、そこにいかに近づけるかというのが課題です。今日の試合はチーム全体の空気やみんなの身体が重かったので、明日はしっかり払拭しないといけないなと思います」とコメントを残した。
最後に皇后杯の目標を問われると「皇后杯の目標としては優勝、日本一で、私たちが目指す一つ目のタイトルでもあります。リーグ戦はもちろんですけれど、この一発勝負のトーナメント戦というのはどのチームにもチャンスがあると思っていますし、私たちはそれだけの準備をしてきたと思っているので、まずは優勝したいなという気持ちが強いです」と意気込みを口にした。