10月24日、シーホース三河はウィングアリーナ刈谷にて行われた富山グラウジーズとのB1第5節で、最終スコア94-71で勝利。開幕から5連敗を喫していたが、3連勝で徐々に調子を上げてきた。
この試合では、新加入のジェームズ・サザランドが36得点の活躍を見せてチームをけん引。金丸晃輔は12得点を記録したものの、得意の3ポイントは1本しか打てず、その1本も得点に結びつかなかった。試合後、インタビューに応じた金丸は、「(3ポイントを)打たないというか、そういうフォーメーションがないので、打てない」と話し、オフェンスに関しては、開幕時と「全然違うバスケットをやってます」と明かした。
「原点に戻るじゃないですけど、まずはインサイドに入れるという元々のアイシン(シーホース三河)のスタイルに戻っている状況です」
「なぜ5連敗したかというと、早打ちだとかオフェンスがうまく噛み合ってなかったのが原因でした。ローポストで落ち着かせてやった方がロースコアにはなるんですけど、そっちの方がいいんじゃないかっていう指示で戻っていますね」
富山戦では相手の34点に対し、実に58得点をペイントエリアから奪った三河。金丸は「速いオフェンスの方が、シュートチャンスは増えるので僕はそっちの方が好ましい」と述べたが、「まあ今は仕方ないですね(笑)」と複雑な胸中を話した。
3連勝を収めた三河だが、その間、金丸が放った3ポイントはわずか5本。プレータイムはいずれも25分以上もらっているだけに、シューターとしては少ない数字だ。それでも、悩めるエースは「自分の持ち味を少し犠牲にしないといけない部分があるが、そこは我慢してチームのためにやるしかないです」と勝利を最優先する構えを見せている。