10月23日にB1リーグ第5節が行われ、ホームのサンロッカーズ渋谷は宇都宮ブレックスと対戦。前半こそ3点ビハインドで折り返したが、第3クォーターに20-30と引き離され81-91で敗れた。
「前半からシュートタッチが良かったので、チャンスがあれば打つようにしていました」と、ベンドラメ礼生は第1クォーターから7得点を挙げてチームをけん引。追いかける展開となった第4クォーター終盤には、一時4点差とする3ポイントシュートを沈めて会場を沸かせ、自身も雄叫びを上げた。
ベンドラメは計13得点4アシスト2スティールをマーク。しかし、最終的には相手に振りきられてしまった。「前半はいい試合ができたと思いますが、後半は相手のマッチアップゾーンに悩まされてリズムが作れなかったです。前半良かったところを後半続けられなかったことは反省点ですし、大事なところでリバウンドを取られたり個人的にもミスも多かったです」。
今回の負けでチームは開幕からの連勝が「5」でストップ。今シーズン初黒星となったが、「たくさん学ぶことがあったので、チームとしてしっかり受け止めて次の試合に活かしていきたいです」とベンドラメは前を向く。
また、5連勝できた要因を「ディフェンスの意識が変わったこともですし、一人ひとりがリーダーシップを発揮してチームを引っ張ろうという意識があります。だから毎試合ヒーローが違いますし、活躍する選手がたくさん出てくる」と分析。今季から新キャプテンとしてチームを引っ張る存在でもある司令塔は、こうも話した。
「チームの雰囲気がとてもいいですし、試合の節目節目でもしっかりコミュニケーションを取って全員が同じ方向を向いて戦えてると思います。僕自身、キャプテンということはそこまで意識していないですし、そのことをチームにも伝えています。一人ひとりがチームのリーダーとして引っ張ってほしいですし、キャプテンが言わなきゃ動かないチームは上にはいけないと思っているので、そういうところが各々のリーダーシップにつながっているのかなと思います」
次節は青山学院記念館にて川崎ブレイブサンダースと激突。地区1位同士の対決だ。現在7勝1敗と、同じく開幕から好調を維持している相手との対戦を前に「そういったチームに勝たないと上に行けないので、気合を入れていきたいです」と意気込むベンドラメ。
「課題はディフェンスとリバウンド。あとはミスを減らし、もう少しトランジションで走っていきたいです。もちろんやれる手応えはありますが、まだ6試合しかしていない。勝てるチームになろうという意識はあるのでもっと良くなると思いますが、自分たちが今どのくらいのポジションにいるかはまだ分からないです」
連敗をしないことは、長いレギュラーシーズンを戦う上でメンタル的にも大きな意味を持つ。川崎との一戦は、今のサンロッカーズ渋谷の本当の強さをはかる上でも重要な一戦となりそうだ。
文=小沼克年