島根スサノオマジックは15日、来シーズンのチームスタッフを発表した。今年1月にパワハラ行為の発覚で2カ月の職務停止処分を受けた鈴木裕紀GM付き特任コーチのヘッドコーチ復帰が決まっている。
鈴木氏はチームスタッフと選手に対して日常的に𠮟責し、時に侮辱する発言をするなど精神的に苦痛を与えたとして、Bリーグから2カ月の職務停止処分を受けた。処分後は河合竜児氏がアソシエイトコーチとして指揮を執っていた。
今回の決定について、同クラブの川﨑寛代表取締役は「クラブ内で多数の検討を重ねたうえで、この結論を出しました」とし、「行ってしまったことについてはリーグおよび会社にて処分を下し、社会的な制裁も受けました。本人も処分を重く、深く受け止め、反省をし、2020年3月にGM付き特任コーチとして就任した以降のチーム内での言動には相手の気持ちに寄り添う姿勢もみられております。そればかりか、後ろ指をさされる中でも逃げ出さず、過去の過ち、誤りを正すことおよび勝利に導くことを、退路を断ちながら誓ってくれている姿には、信じて期待をしたいと考えるに至りました」と経緯を説明している。
また、鈴木氏に対して「信頼の回復は簡単なことではないと理解しておりますが、失敗を挽回しチームへプラスの形で貢献してもらえるようチャンスを与えたい」とも述べている。
ヘッドコーチへ復帰することが決まった鈴木氏は、「昨シーズンの問題について謝罪を申し上げたいと思います。私の厳しい言動で苦しい思い、辛い思いをされた被害者の方に深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪。その上で、「私が現場に戻ることで沢山のご意見があると思いますが、今シーズンもヘッドコーチをやらせていただくこととなりました。私自身を見つめ直し、私の言葉だけでなく行動で少しでも信頼を回復できるように、ここにいるチームスタッフ・選手・フロントスタッフの方々・地域の皆さまと力を合わせて誇れるチームを作っていきたいと思います」と決意を表明した。
なお、昨シーズン途中から指揮を執った河合アソシエイトコーチは、アシスタントコーチとしてチームに残ることも発表されている。