アルバルク東京は14日、田中大貴、小島元基、津山尚大の3選手に新型コロナウイルスの陽性判定が出たことを受け、林邦彦社長がオンラインで会見を実施した。
A東京は8月11日に選手・チームスタッフ・フロントスタッフ全員を対象にクラブ独自のPCR検査を実施。その結果、田中大貴、小島元基、津山尚大に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たことが13日に確認された。今のところ3選手に、発熱や倦怠感など体調不良の症状はないという。また、3選手の直近2週間の行動履歴を確認したところ、近隣地での食事を数回確認しているが、日常生活から逸脱した行動はなかったといい、通常の日常生活を送っていたと判断したという。なお、3選手は現在自宅待機している。
チームは今日から活動を休止。選手11名、チームスタッフ10名、濃厚接触の疑いがあるフロントスタッフ3名は自宅待機しており、保健所の指示のもと今後の対応を決めていくとしている。
林社長によると、厚生労働省とBリーグのガイドラインに基づいてチーム独自の対策ガイドラインを設定。個人の行動記録の管理のほか、3密の回避や手洗いうがいの励行、マスク着用を義務付けるなど感染防止対策を行ってきたという。練習時においても、コーチ陣のフェイスシールドの着用、ボールの入れ替え・消毒や施設の清掃といった「考えうる限りの対策」を取っていると説明。なお、対人練習については「競技の特性上行っていた」というが、十分な距離を取ったり、プレー後に呼吸が整い次第マスクを着用したりするなどの対策を行っていたという。
選手名を公表した経緯については、「Bリーグのプロ選手として社会的立場を考慮して、感染拡大を防ぐためにあえて選手名を発表することで感染拡大を防止できるのではないかと思い公表した」と説明した。
現在、新型コロナウイルスの影響で外国からの入国が制限されているが、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ、アレックス・カークは「特段の理由により」入国を許可されたといい、今月4日に来日。来日後は自宅待機を続けており、チーム関係者との接触はないという。
「クラブ独自のガイドラインは常にアップデートしている」と林社長。「しかし、一番大切なのは個人の予防対策に関する意識づけ。このレベルを今以上に上げていくことが感染対策において一番重要な部分だと認識しているため、今回の件を境に意識レベルを高めていきたい」とコメントし、今後対策をより強化すると説明した。