レバンガに入って2年目の今季は、キャプテンを任せていただきました。チームが7月上旬に始動する直前、宮永ヘッドコーチから「キャプテンをやってほしい」と言われ、その場で「分かりました。頑張ります」と返事しました。
とても光栄なことで、僕にとって、これから先につながっていく良い経験になる。誰でもやらせてもらえるものではないと感じる分、しっかりやらないといけないなと肝に銘じています。
宮永さんは、試合の40分間を通して、激しいディフェンスで戦うバスケットを目指しています。チーム全体をそのトーンにできるように、自身のプレーで周りを引っ張っていく選手になっていかなければなりません。
■選手をつなぐ役割
今まで、小学校、中学校、大学と、ほぼすべての年代でキャプテンをやらせてもらいました。プロでは三河で、そして日本代表でも経験があります。
積み上げてきた体験が増えていくにつれて、自分の理想とするキャプテン像は変わっているように思います。ただ、一貫しているのは、自分一人ですべてをやり遂げることは不可能だという考え方です。仲間を巻き込んで、力を借りて、大きな流れをつくり上げていきたいというのが僕の考え方です。
一つのチームであっても、選手それぞれが自分の意見を持っていて、感じ方も違います。キャプテンとして強く意識するのは、そこをうまくつなげていく役割を果たすことです。
そのためには「これをやれ」というような強制はしてはいけないと思っています。みんなの気持ちが自然と一つの方向へ行くようにできる、そんなキャプテンになりたいと思っています。
■使命感に気づき実践してほしい
今年に入って、新型コロナウイルスの影響で試合ができなかった時期がありました。今季はブースターの皆さんのために頑張りたいという思いがより一層強くなっています。
本当に1試合1試合、しっかりと戦って、どんな試合でも一生懸命、やり抜くことが何より大切です。そして勝利を届けなければいけない。今年のレバンガ北海道は、使命感を持ち続けなければいけないと思っています。
僕は若い時期に、バスケットボールをしていることが、ごく当たり前だと感じていました。いろんなことを経験しながら年を重ねて、だんだんとベテランの域に達するにつれ、その「ありがたみ」が分かってきました。
だから、今のチームの若い選手たちに「おまえら、そういうことをちゃんと感じろよ」と押しつけるものではないとも思っています。選手それぞれが気づいて、そう感じるのならば、どうしていけばよいのかを考えて、実践してほしいです。さまざまなことを感じながら、一人の選手として、自分の道を歩んでもらいたいです。
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