「エキストラなエナジーでプレーできている」…デション・トーマスが好調の理由を語る

アレックス・カークの欠場をパワーにかえているデション・トーマス [写真提供]=アルバルク東京

 3月20日、アルバルク東京はホームのアリーナ立川立飛で京都ハンナリーズと対戦。前半を37−37の同点で折り返したこの試合、後半、A東京がディフェンスの強度を上げると次第にリードを広げていった。結局、84−72でA東京が勝利。天皇杯ファイナルラウンドによるバイウィークから再開されたレギュラーシーズンの初戦を制した。

 試合後、チーム最多となる22得点を挙げたデション・トーマスがメディアに対応。トーマスは「今日は大切なゲームだった。それに向けてチーム全体でいいプレーができたと思う。途中ビッグプレーも出たが、自分たちのディフェンスが相手を上回った」と試合を振り返った。

 ここ7試合連続で20得点オーバーを達成しているトーマス。それについて問われると、「ここに来てリムズがいいし、チームメートともフィットしてきた。自信を持ってコートに立てていて、アグレッシブなプレーを心がけ、いいタイミングでシュートが打てるようになった」と好調の理由を語った。

 プロ入り後、母国のアメリカを含めて6カ国でプレー経験のあるトーマスは、今シーズン、新たな土地となる日本でのプレーに臨んでいる。「新しい国、新しいリーグに慣れることは簡単ではないが、ここに来て日本のリーグ、生活がすべて一致するようになってきた。それがしっかり結果に出ているのだと思う。日本の生活にも慣れてきたし、Bリーグのレベルもわかってきた。自分の仕事をしっかり行い、パフォーマンスのレベルを上げていく。すべてがフィットしてきて、チームに貢献できている」と自信を深めているようだ。

 A東京は26勝17敗(3月20日現在)と東地区6位、ワイルドカード争いでも3位と、チャンピオンシップ進出に向けて負けられない試合が続いている。その中でチームの屋台骨であるアレックス・カークがインジュアリーリス入りしており、崖っぷちに追い込まれた状況だとも言える。

「アレックスがチームから離れているけど、その穴埋めをしようという気持ちで試合に臨んでいる。それもあり、エキストラなエナジーでプレーできている感じだ。好調なのは自分にとっても、チームにとってもプラス」と自信を見せるトーマスが、今後の戦いでカギを握るのは自明の事実。それだけに目が離せないと言えるだろう。

現在7試合連続で20得点以上をマーク。「すべてがフィットしてきた」とデション・トーマス [写真]=アルバルク東京

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