今週末から開幕する「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2020-21」を前に、比江島慎(宇都宮ブレックス)とベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)がオンラインで会見に応じた。
会見の冒頭、CSへ向けて意気込みを問われた比江島は「僕たちは東地区1位でもあるし、優勝できる戦力もそろっている。チャンピオンになれるように頑張っていきたい」とコメント。ベンドラメは「個人的には久しぶりのCSなので楽しみにしている。優勝できるメンバーがいるので、優勝目指して頑張りたい」と語った。
宇都宮は49勝11敗で東地区のチャンピオン、SR渋谷は38勝22敗で同5位、ワイルドカード下位でCS進出を決めた。今シーズンの両チームの対戦成績は宇都宮が3勝1敗と勝ち越しているが、比江島は「個人としてはベンドラメと(ライアン)ケリーを抑えないといけない。その二人が得点源になってくるので、どう抑えるか対策を練らないと。また、SR渋谷の激しいディフェンスにはまらないようにしないといけない」と印象を語った。そのうえで「僕たちはon3ができるようになってから得点パターンが増えて、的が絞りにくくなった。高さはSR渋谷と対戦するにあたってアドバンテージになると思います」と話した。
また、ベンドラメは「相手にはビッグラインナップができるメンバーがそろっているので、リバウンドはチーム全員で取りにいかないといけない。また、(ライアン)ロシター選手や渡邉(裕規)選手のようなチームのメンタルを支える選手に好きにさせないこと」と対策を明かした。
Bリーグ初年度の2016-17シーズン以来の優勝を目指す宇都宮。連敗はシーズンをとおして2度のみと順調に勝ち星を重ねたが、決勝へ進出した天皇杯では川崎ブレイブサンダースに敗戦。戴冠とはならなかったが、比江島は「あの負けからスタイルをもう一度見つめなおした。ディフェンスからリズムを作るチームであることを思い出して、一人ひとりの役割をみんなが理解して、CSに向けて成長し続けられた」と収穫を得たようだ。
一方のSR渋谷は、チームとして2度目となるCS出場。8連勝を記録する一方で、5連敗を喫するなど山あり谷ありのシーズンとなったが、「CSに出られたのでオーライって感じ。今から何かを大きく変えることはできないし、しません。今はCSに向けて早く試合がしたいし、個人的には絶好調です」と相好を崩した。
最後に自チームで活躍を期待している選手を問われ、比江島は「僕たちは全員バスケですが、あえて言うなら僕」と自信満々に話し、「もちろん全員ですが、僕自身も初めからしっかりギアを上げていきたい」とコメント。ベンドラメは「全員で戦うチームなので、誰か一人が活躍するのは僕たちのリズムじゃない。なので全員に活躍してほしいですが、大事なシュートを決めるのは僕でありたい」と語った。