今シーズンから大阪エヴェッサに加わり、Bリーグへ大きなインパクトを与えたディージェイ・ニュービル。チームとして初挑戦したチャンピオンシップは、川崎ブレイブサンダースの前に白星をつかめずクォーターファイナルで敗戦したが、ニュービルは2戦連続で20得点越えを記録。大舞台でも普段と変わらないパフォーマンスを披露した。
193センチ95キロでポイントガードとシューティングガードを主戦場とするニュービルは、来日初戦となった昨年10月17日の京都ハンナリーズ戦でいきなり34得点をたたき出すと、その後も安定したパフォーマンスで1試合平均19.3得点6.0アシストをマーク。得点・アシストともにチームトップの数字を誇り、加入1年目ながらチームの顔として活躍した。
その活躍もあり、西地区2位でチャンピオンシップへ臨んだ大阪。「毎回同じマインドセットで試合に臨むようにしているが、今回の試合は本当に大事な試合になることが分かっていたし、今までで一番最高のプレーをしようと思っていた」というニュービルは、第1戦で23得点6アシスト、続く第2戦では26得点4アシストを挙げ、リーディングスコアラーとしてチームを引っ張った。惜しくもセミファイナル進出は果たせなかったが、背番号25の活躍に胸を打たれたファンは多かっただろう。
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって合流が遅れるなど、想定外のできごとも多かった今シーズン。それでも「はじめてのBリーグを楽しめたし、素晴らしい選手・チームと戦うことができた。リーグの中でも大阪という強いチームの代表的な選手になれてうれしい」と語るその表情には、充実感がうかがえた。
独特なリズムから生まれる3ポイントシュートやリングへのアタック。Bリーグではこれまでバックコートを務める外国籍選手がほとんどプレーしていなかったこともあり、彼のプレーは大きな衝撃を与えた。「この街が好きですし、ファンの皆さん、チームメートもみんな好き。絶対にまた戻ってきたいです」と話すニュービル。その言葉を信じ、来シーズンも大阪でプレーする姿に期待したい。