5月21・22日に「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2020-21」のセミファイナルが行われ、宇都宮ブレックスが川崎ブレイブサンダースに連勝してファイナル進出を決めた。
第1戦は終盤に粘られ、68−65と僅差の勝利だったが、第2戦はチームとして3ポイントシュートが高確率で決まり、96−78と大勝を収めた宇都宮。2試合を通じてジョシュ・スコットのゴール下での奮闘やライアン・ロシターのマルチなプレーなどが目立ったが、比江島慎の活躍も見逃せない。初戦では第3クォーターに2本の3ポイントシュートを沈めてチームに勢いを与えると、第2戦では後半だけで10得点を挙げ、勝利に貢献した。
試合後会見に応じた比江島は、「相手が追い込まれている状況で、激しく来ることが分かっていた中で僕たちのバスケットが遂行できた。流れが悪い時も我慢して、粘り強くやれた」と勝因を分析。プレーの強度が上がる中で自分たちのすべきプレーを貫き、勝利へとつなげた。
川崎との2戦では積極的なアタックに加え、ボールハンドラーを多く務めるなど様々な役割を果たした比江島。「自分の良さはボールをもってこそ発揮されると思う。CSではそういう役割が増えると思っていたし、しっかりアタックすることだけを考えていた」といい、試合展開に応じたプレーを選択し、その上で自身の強みでもある積極的なアタックで流れを引き寄せた。
自身初となるファイナルの舞台へ立つことが決まったが、「ブレックスには優勝するために移籍してきたし、チームも優勝するために僕を必要としてくれた。その期待には絶対応えたいし、優勝すれば今までやってきたことが間違っていなかったと証明できる。最高の形で優勝したい」と力強くコメント。悲願のBリーグ制覇へ向け、ファイナルではどのような活躍を披露してくれるのか。背番号6のプレーから目が離せない。