Bリーグが2026年からのリーグ構造改革「将来構想」の審査基準などを発表

 Bリーグは22日、2026-27シーズンからのリーグ構造改革「将来構想」について発表した。

 2016年に幕を開けたBリーグ。2020−21シーズンで5季目を迎えたが、Bリーグが「世界に伍する最高のプレー」、「最高のエンターテイメント」を提供し、より「バスケで日本を元気に」するためには、クラブが選手・強化・スタッフ・地域活動に投資できる経営力をつけることが不可欠という。そのために必要な改革を2026年に向けて実行する。

 まずはエクスパンション型リーグへの移行。事業投資を促進するため、競技成績による昇降格を廃止し、ライセンス基準を満たしたクラブがその都度参入する形を取る。これにより、計画的なクラブ経営力の向上、成長が可能な環境を創出できるという。

 さらに、ライセンス基準を現行から引き上げる。入場者数は2期連続で平均4000名以上、売上高は12億円以上(バスケ関連事業で9.6億円以上)、アリーナ運営権を持つなど会場についての基準を満たしたクラブが、新B1に参入することができる。

 新B1は2026−27シーズンに開幕する予定だが、参入のための初回審査は2024年の10月に行われる。最小参加クラブは10クラブで、原則18クラブでスタートするというが、初回審査でクラブ数が満たなかった場合は2次、3次、4次と段階的な審査が行われる。18クラブを超えた場合は過去の実績による相対評価で参入クラブを決定し、仮に最小の10クラブに満たなかった場合は「新B1」そのものの開幕を見送るという。

 加えて現状のBリーグと同様、「新B1」ではライセンス基準を満たしているかどうかの審査が毎年行われ、満たさないクラブが現れた場合は強制降格など厳しい罰則があたえられるとのこと。

 また、新B2や新B3の審査基準も定められており、新B2は平均入場者数2400名と売上高4億円、新B3では売上高2億円を満たす必要がある。

 Bリーグの島田慎二チェアマンは、将来構想について会見を開き、「NBAに次ぐ世界第2位のリーグを目指している」とコメント。「リーグの事業規模や競技力、経営力などさまざまな観点があるが、新B1の平均売上高が20億円を超えてくると、その観点においては世界第2位になれる」と述べ、「『世界に伍する』というのは事業的な観点と競技的な観点、両方で持っている」とした。

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