【第2日男子総括】関東王者の市立船橋が敗れる波乱、注目のエース対決は高原晟也に軍配

シード校の市立船橋は飛龍に屈し、初戦で姿を消した [写真]=山口剛生

 平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)2日目は好カードが各会場に散らばった。現地組もネット中継観戦組も、どの試合を見ようかと大いに悩まれたことだろう。

 2回戦屈指の注目カード、北陸学院高校(石川県)vs土浦日本大学高校(茨城県)は北陸学院の大倉颯太、土浦日本大学の高原晟也のポイントゲッター対決となった。つかず離れずの大激戦は山本純也のブザービーターで決着し、71-68で土浦日本大学がベスト16に進出した。大倉は32点、高原は41点(うち3ポイント8本)の活躍を見せた。

 桜丘高校(愛知県)vs北陸高校(福井県)も激戦に。一昨年ぶりのインターハイとなった桜丘は、2年生エースの富永啓生が41得点と大暴れ。富永の強気なシュートと巧みなディフェンスで主導権を握った桜丘に対して、北陸は終盤にイージーなミスが目立ち、最後は83-71と突き放された。

 5つのシード校は2日日が初戦。関東王者の市立船橋高校(千葉県)が飛龍高校(静岡県)に48-52で敗れるという波乱があったが、その他のチームは3回戦進出。昨年準優勝の東山高校(京都府)は九州学院高校(熊本県)に前半リードを許したが、後半は本来の力を見せて75-60で快勝した。

 県立福島南高校と県立安積黎明高校(女子)が初戦で敗退し、県立郡山商業高校(女子)も29日の第2試合で敗北。福島県勢最後の砦として第4試合に登場した福島東稜は桐光学園高校(神奈川県)を相手に好ゲームを演じたが、最後は63-80と力尽きた。

 30日は今大会のメイン会場、県営あづま総合体育館に16チームが一挙集合する。ベスト8進出を懸けた熱い戦いに引き続き注目してほしい。

文=青木美帆

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