10月14日、平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ2017)代表校を決める「2017ウインターカップ 全国高等学校バスケットボール選手権大会 埼玉予選会」の決勝が行われた。男子は正智深谷高校が昌平高校を93-67で破り、6大会連続のウインターカップ出場を決めた。
第1ピリオドは昌平が中森優哉とホール百音アレックスを中心とした得点で20-21とリードしたが、第2ピリオド開始7分頃に、ホールが4ファウルでベンチに下がったのが痛かった。インサイドの大黒柱を失った昌平の弱みにたたみ掛けるように、正智深谷はそこから一気に7連続得点。常田耕平、山口大成、増田英寿らが自在に攻め、50-32と大量リードを奪った。第3ピリオドはダブルスコアの展開。昌平は最終ピリオドにホールをコートに戻したが、大差をひっくり返すことはできなかった。
正智深谷のキャプテン、常田は「オフェンスは理想としているアーリーオフェンスができたけど、ディフェンスがまだまだ。毎ピリオド20点以下に抑えるのが目標なのに第1ピリオドは21点取られてしまったので」と決勝を振り返る。
平成29年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)の3回戦で帝京長岡高校(新潟県)に惨敗して以来、正智深谷はずっと12月23日のウインターカップ開幕を意識した練習を重ねてきた。今年は全員がエースとして点を取りにいくチーム。その中でも成田靖コーチは特に常田、川口颯太のガード陣の機動力とその維持をウインターカップ上位進出のカギと捉えている。
インターハイで左ひじを脱臼した渡部琉が10月に入ってようやく復帰し、ベストメンバーがそろった。常田は「1、2年時はベスト16で負けてメインコートに立てなかった。メインコートにより多く戦って後輩に何かを残したい」と抱負を語った。
取材・文=青木美帆