夏冬2冠を逃した福大大濠、ビッグマンの井上宗一郎「攻め気が裏目に出た」

インサイドを支えた井上(写真は準決勝、福岡第一戦のもの)[写真]=兼子慎一郎

 12月29日、東京体育館で「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子決定戦が行われ、インターハイとの2冠を狙った福岡大学附属大濠高校(高校総体1/福岡県)が明成高校(高校総体2/宮城県)に72-79で敗れた。

 身長2メートルという恵まれた体格を持ち、福大大濠のインサイドを担う井上宗一郎は試合後、前半を終えて16点ビハインドを背負い、結局そのまま逃げきられる形となった試合内容をこう振り返った。

「前半は相手にリードされて明成ペースだったんですけど、後半は徐々に追いついていって、最後に追い詰めようと思った。(第4クォーターで)4、5点差までいったところで逆に離されてしまって、そのままずるずるいって負けてしまったという感じです」。

 この試合で14得点10リバウンドを記録したが、フィールドゴール12投中4本成功と決して良い数字とは言い難い結果となった井上は、「自分としてもチームとしても攻め気が足りなくて…。(片峯聡太)先生からは『オフェンスからではなく、ディフェンスから流れを作っていけ』と言われていたんですけど、やっぱりオフェンスから作ってやろうという気持ちがあって、それが逆に裏目に出てしまったのかなと思います」と敗因を分析。また、相手センター八村阿蓮にゲームハイの32得点を許したことについては「自分の責任」と言い張り、「最初からインサイドで勝負してこないのはわかっていたんですけど、開始早々に3ポイントを簡単に決められたところから甘かった」と話した。

 それでも、中学時代の同級生でもある明成の八村、塚本舞生、相原アレクサンダー学とともに決勝の舞台に立てたことは「同じ中学校でがんばってきたので、高校の1番良い舞台で戦えたことは光栄です」と喜びを口にし、「1、2年生の時は結果が出せなかったけど、3年生になってインターハイ優勝、秋の国体も2位、ウインターカップも自分としては初めてメインコート立てました。それもすべて周りのおかげ。チームに助けられた3年間でした」とこの3年間を振り返り、今大会を締めくくった。

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