2017.12.29

福大大濠の追い上げを振り切った明成が夏のリベンジを果たし優勝! 

ゲームハイの32得点を挙げた八村[写真]=兼子慎一郎
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 12月29日、東京体育館で「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開催。大会7日目の最終試合は、福岡大学附属大濠高校(高校総体1/福岡県)と明成高校(高校総体2/宮城県)による、男子決勝戦が行われた。

 第1クォーター、決勝戦ならではの緊張感に包まれる中、八村阿蓮の3ポイントシュートが決まり、試合が動き出した。明成は八村、田中裕也、本間紗斗が得点し、優位に進めていく。福大大濠は、福岡第一高校(福岡県)との準決勝で3得点に終わった横地聖真が、このクォーターだけで2本の3ポイントシュートを決め、井上宗一郎が5得点を挙げて対抗する。その中で、最も際立ったのは八村だ。ミドルレンジのシュートあり、ドライブからのバスケットカウントありでこのクォーターだけで10得点をマーク。すると、明成は残り約4分あたりでディフェンスをゾーンへ切り替え、大濠も残り約2分でゾーンに変えたが、その直後に田中が3ポイントを決めるなど明成は順調に加点。26-16で明成がリード。

16得点13リバウンドを挙げて福大大濠をけん引した横地[写真]=兼子慎一郎

 福大大濠の中田嵩基の3ポイントシュートで幕を開けた第2クォーターだったが、明成はそこから7連続得点を挙げ、残り6分51秒に33-19とリードを14点にまで広げる。すると福大大濠は、土家大輝や中田、井上が得点を挙げていく。しかし、明成は田中がこのクォーターだけで3本の3ポイントシュートを決めるなどアウトサイドシュートが好調。チームとしてもインサイドアウトをうまく利用して外から効果的に射抜いた。前半は49-33で明成リードで折り返す。

 第3クォーターは、八村が再び得点ラッシュ。この10分間だけで12得点をマークする。同クォーター残り5分32秒には、この試合最大となる22点差(56-34)まで開いた。しかし、インターハイ王者、福大大濠は決して諦めない。同クォーターだけで土家が3本の3ポイントシュート全てを決めるなど11得点、中田も6得点を稼ぎ出し、福大大濠はこのクォーターを23-16とし、追い上げを図る。

 最終クォーター。福大大濠は横地、井上、中田らが得点し、61-65と4点差まで詰め寄ったものの、明成は蒔苗勇人が3ポイントシュート、八村が得点し、リードを広げていった。その後も福大大濠は横地らが加点するものの、点差はなかなか埋まらず、最後は79-72で明成が勝利し、2年ぶり5度目の優勝を達成した。

5本の3ポイントを含む24得点をマークした明成の田中[写真]=兼子慎一郎

■男子決勝戦試合結果
福岡大学附属大濠高校(総体1/福岡県)72-79 明成高校(総体2/宮城県)