2017.12.28

【男子決勝の見どころ】 福島インターハイ決勝の再現! 福大大濠の2冠か!? 明成の2年ぶり5度目の優勝か!?

準決勝終了後、インターハイのリベンジを誓ったという八村[写真]=加藤夏子
バスケットボールキング編集部

 12月23日に開幕した『ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会』も明日が最終日。男子3位決定戦と決勝戦が東京体育館で行われる。

 決勝に進出したのは福岡大学附属大濠高校(高校総体1/福岡県)と明成高校(高校総体2/宮城県)だ。今夏の福島インターハイ決勝の再現となるこの対戦、インターハイでは福大大濠が61-60と僅差で勝利した。

 決勝戦のポイントとして挙げたいのが、インサイドの井上宗一郎(3年)と八村阿蓮(3年)のマッチアップだ。実はこの2人、同じ世田谷区立梅丘中学校の出身で、別々の高校に進学した後もライバルとしてお互いを意識しているという。準決勝を終えた八村は、夏のインターハイに負けているだけに、そのリベンジを誓った。

同じ中学校出身という井上(写真)と八村のマッチアップは最も注目したいマッチアップだ[写真]=加藤夏子

 戦術的に注目したいのは、どちらのチームがゾーンを攻略できるかという点。互いにゾーンディフェンスを効果的に使ってゲーム運びをするチームのため、カギを握るのではないだろうか。インターハイ決勝の際は、福大大濠が繰り出したゾーンディフェンスを明成が攻めあぐね、勝敗を分ける要因の一つとなった。

 また、若い福大大濠の片峯聡太コーチが経験豊富な明成の佐藤久夫コーチにどのような戦いを仕掛けるか!? この点でも注目が尽きない対戦と言えるだろう。

佐藤コーチ(写真/明成)と片峯コーチ(福大大濠)が試合中に繰り出す指示も、勝敗のポイントとなりそうだ[写真]=加藤夏子

 今年の高校バスケの総決算、ウインターカップ2017は明日が最終日。男子決勝は正午、ティップオフだ。

文=入江美紀雄