【卒業特集】鈴木侑(浜松開誠館)の高校3年間「思い出の試合は桜花学園に勝った一戦」

昨年は日本代表としてFIBA U17ワールドカップにも出場した鈴木[写真]=新井賢一

2月上旬、都内で実施された3x3女子日本代表の強化合宿には、全15名の候補メンバーうち「SoftBankウインターカップ2018 平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」にも出場した高校3年生が8名招集された。そこで、もうすぐ高校生活を終えて次なる道へ進む彼女たちに、3年間の思い出や今後の抱負などを聞いてみた。

インタビュー=小沼克年

■鈴木侑(浜松開誠館高校/静岡県)

――初めて3x3をやってみた感触はどうでしたか?
鈴木 3人で全部やらないといけないので、スペースはある分ドライブはしやすいんですけど、やっぱりきつかったです。5人制だったらコーナーとかで少し休んでいられるんですけど、3x3はファウルとかボールがコートから出ないと時間が止まらないのですごく疲れました。

――今振り返ってみて、どんな高校3年間でしたか?
鈴木 浜松開誠館は自分が入学した時は全国に出れるか、出られないかというチームでした。でも、卒業する時は全国に毎年出れるような常連になれたので、チームを全国に引っ張っていけたかなって思いはあります。2年生の頃は先輩の石田悠月さん(現シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)に任せきりで、先輩が止められたらチームで何もできなくなっていましたね。3年生になって自分で点を取れるように努力したので、今年が一番成長できたかなと思います。

――3年間で一番学んだことは?
鈴木 メンタルですね。1年生の頃は怒られて泣いたりしていたので(笑)。3年生になって副キャプテン任されて、チーム引っ張っていけるようにメンタル面でがんばりました。

――思い出に残ってる試合とその理由を教えてください。
鈴木 2年生の時、東海新人大会(準決勝)で桜花(学園高校/愛知県)に勝った試合ですね。もちろん勝とうと思っていたんですけど、開誠館の中では“桜花は桜花!”という存在で……。だけど、前半から自分たちのペースで試合を進められて本当に勝つことができたので、『インターハイ優勝』みたいに喜んじゃいましたね。

――後輩たちへのメッセージをお願いします。
鈴木 これからきついことも絶対あると思うんですけど、それを乗り越えれば絶対にいいことがあるので、諦めないで三島(正敬)先生についていってほしいです。

――期待している選手はいますか?
鈴木 4番の松岡木乃美(2年)。泥臭いプレーでチームを引っ張ってくれる選手です。

――最後に今後の抱負をお願いします。(※鈴木は筑波大学へ進学予定)
鈴木 レベルの高い関東に行くのは挑戦でもあります。何が起こるか分からなくてちょっと怖い部分もあるんですけど、(チームメートになる)池田(沙紀/岐阜女子高校)とか自分の代は結構すごい選手が入学しますし、先輩も強いので、そういう選手とやれるのがすごい楽しみです。

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