【卒業特集】富永啓生(桜丘)の高校3年間「ウインターカップ3位は仲間と信じ合えた結果」

卒業後はアメリカ行きを宣言している富永[写真]=伊藤 大允

3月4日から都内で実施されたU22男子日本代表候補の第2回スプリングキャンプには、25名の候補メンバーうち高校3年生(※2月24日現在)が3名招集された。そこで、高校生活を終えてもうすぐ次なる道へ進む彼らたちに、3年間の思い出や今後の抱負などを聞いてみた。

インタビュー=小沼克年

富永啓生(桜丘高校/愛知県)

――2月に参加した「バスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ(BWB)・グローバルキャンプ」はいかがでしたか?
富永 やっぱりどの選手もフィジカルが強かったですけど、シュートに関しては自信を持って帰ってこれたと思っています。あと、アメリカの選手はみんな「自分が自分が!」で全然パスが回ってこないんですよ。僕よりもそういう気持ちが強いので、負けられないなと思いました。

――今振り返ってみて、どんな高校3年間でしたか?
富永 1年生の時はインターハイもウインターカップも出れず、2年生ではインターハイは出れましたけど3回戦負けで……。1、2年生の時は、なかなか全国に出れない苦しい時期でした。でも、3年生の最後の舞台で3位という、いい結果で終われたことはよかったと思います。

――3年間で一番学んだことは?
富永 仲間を信じる、信じ合うこと。試合では自分のところにディフェンスのヘルプがきたらパスを出して、それを味方が決めてくれたことがよかったです。ウインターカップでもそうやって互いに信じ合えたことが3位という結果につながったと思っています。

――思い出に残ってる試合とその理由を教えてください。
富永 ウィンターカップ準決勝、福岡第一(高校/福岡県)戦の前半ですね。前半だけで31点決めれて、あの時はもう「打ったら入る!」という感覚でした。

――3年間で一番楽しかったことは?
富永 日々の練習じゃないですかね。3年間同じ仲間と同じ練習場所で過ごせたことが思い出に残っているというか、楽しかったです。でも、練習前に神社とか山へトレーニングに行ったのは辛かったです(苦笑)。

――後輩たちへのメッセージをお願いします。
富永 自分たちの代の記録を抜いてほしいのです。インターハイとウィンターカップに出場することを目指して、そこからまたメインコートにいけるようにがんばってください。

――最後に今後の抱負をお願いします。
富永 卒業後はアメリカに行こうと思っています。アメリカでしっかりシューターとして活躍して、日本代表に入れるようにがんばりたいです。そうなるために、今の課題はフィジカルを強くすること。シュートの部分ではリリースをもうちょっと速くしたいのと、シュートレンジも広めて精度を上げていきたいと思います。

モバイルバージョンを終了