【卒業特集】石牧葵(浜松開誠館)の高校3年間「桜花学園に勝ったことで人生が変わった」

卒業後は愛知学院大へ進学する石牧[写真]=加藤誠夫

3月中旬に都内で実施されたU19女子日本代表候補による第1次強化合宿には、17名の候補メンバーうち高校3年生(※2月27日現在)が12名招集された。そこで、高校生活を終えてもうすぐ次なる道へ進む彼らたちに、3年間の思い出や今後の抱負などを聞いてみた。

インタビュー=入江美紀雄
写真=加藤誠夫

■石牧葵(浜松開誠館高校/静岡県)

――まずは、今回の合宿を振り返ってください。
石牧 (「FIBA U19 女子バスケットボールワールドカップ2019」で)相手にする選手たちは身長や体格もワンランク上になると思うので、そういうチームに対しても戦えることが大事なんだと今回の合宿で思いました。今回は相手の身長が大きい時のレイアップとか、ドライブに持っていくまでの強さだったりとか、テクニックの部分を主に教わりました。いろいろ勉強ができたので、持ち帰ってしっかり身に付けたいと思っています。

――今振り返ってみて、どんな高校3年間でしたか?
石牧 充実した3年間でした。毎朝5時15分に起きて、5時台の電車に乗って通学してましたけど、バスケに没頭できたり友達と会話するのも楽しくて、一つひとつが思い出でした。

――3年間で一番学んだことは?
石牧 ディフェンスやリバウンドはもちろんなんですけど、やっぱり気持ちの部分で戦うってことです。桜花(学園高校)や岐阜女子(高校)が強いというイメージを持っていたり、萎縮してしまうことはあったんですけど、やっぱり気持ちがないと戦えないのでまずは気持ちで戦うことを学びました。

――思い出に残ってる試合とその理由を教えてください。
石牧 2年生の時、東海地区の新人戦(準決勝)で桜花に勝ったことです。自分は桜花に勝ったことでアンダーカテゴリーの代表にも選んでいたけたと思うし、そこから大学にも声をかけてもらったりしたので、あの試合で自分の人生が変わりました。

――3年間で一番楽しかったことは?
石牧 お昼のお弁当の時間です。(バスケ部同期の)3年生5人で食べるんですけど、会話が止まらなくてそれがずっと楽しかったです。いつも「お昼までがんばろう」と思ってがんばってました(笑)。

――後輩へメッセージをお願いします。
石牧 自分たちの目標はメインコートでプレーすることでしたが、その目標を叶えられなかったので、後輩たちにはメインコートに立ってほしいなって思います。これから自分たちの時よりいい選手も入ってくるので、開誠館がもっと強くなるのを期待しています。

――今後の抱負をお願いします。(※石牧は愛知学泉大学へ進学予定)
石牧 インカレで優勝することが目標なので、大学でもチームに貢献できるようにがんばります。

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