2019年の女子注目選手(15)増田泉美(昭和学院)「献身的なプレーでけん引する最上級生」

増田は180センチながらオールラウンドなプレーを見せる[写真]=田島早苗

4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。

■女子注目選手(15)増田泉美(3年/昭和学院高校/千葉県)

 昨冬のウインターカップで銅メダルを獲得した昭和学院高校。その時からスターターを担い、場数も踏んできたのが現在3年生の増田泉美だ。

 6月8日、9日に行われた「令和元年度関東高等学校女子バスケットボール大会 兼 第73回関東高等学校女子バスケットボール選手権大会」では、決勝こそ5得点に留まったものの、1回戦で15得点、2回戦では26得点、準決勝でも15得点を奪取。さらに、「三田七南(2年)や花島百香(1年)といった後輩たちに任せるのではなく、自分が取ろうという気持ちでした」と自身が振り返るように、リバウンドにも積極的に絡んでいた。

 180センチながらオールラウンドな動きが特長。ポジションこそ違えど「スピードや力強さ、シュート力がある」という女子日本代表宮澤夕貴(JX-ENEOSサンフラワーズ)が目標の選手だという。関東大会では、オフェンスだけでなく、相手の大型センターへのディフェンスでも気を吐いたが、「まだまだ力がないのでウエイトなどでもっと鍛えたいです。個人的には全然ダメだったので、この悔しさをインターハイにぶつけたい」と、2年ぶりの優勝にも満足はしていない。

最上級生となった今年は、リーダーシップも求められる[写真]=田島早苗

 チームは1年生の花島ら主力に下級生が多いため、今年はプレーのみならず、増田にはコート上でのリーダーシップも求められることになるだろう。それでも、「シュートの確率を上げて、リバウンドにも絡んでいき、人が嫌がるような泥臭いプレーもできるように頑張りたいです」と力強い言葉を発する。

 これから激戦のインターハイ県予選が控えるものの、昭和学院を引っ張るエースは、関東大会での優勝をステップにさらなる飛躍を誓っていた。

写真・文=田島早苗

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