『SLAM DUNK』の著者である井上雄彦氏が2006年に創設した奨学金制度の「スラムダンク奨学金」。第13回を迎えた今回は、選考の結果、須藤 タイレル 拓(横浜清風高校3年)と、現在アメリカのユニバーシティオブネブラスカ高校に通うモサク オルワダミロラ 雄太 ジョセフに決定した。
同奨学金は高校を卒業後、アメリカの大学、あるいはプロとして競技を続ける意思と能力を持つ情熱と才能にあふれた選手を、アメリカのプレップスクール(私立の大学準備校)に派遣し、その間の学費や生活費を援助するもの。須藤は183センチでガードからフォワードまでこなし、191センチのモサクはポイントガード兼シューティングガードとしてプレーする。
井上氏は次のように激励のメッセージを送った。
「おめでとうございます! この奨学金は、好きなバスケットで道を開こうとする若者を後押しするためにあります。留学先のセントトーマスモアスクールは、NBA選手となった日本代表の渡邊雄太選手をはじめ、NBAや大学にたくさんの選手を輩出してきた 歴史があります。チームを率いるクインコーチは通算1000勝を超える名将として知られ、その指導を受けることはバスケ人生の重要な1ページとなるでしょう。コート上はもちろんのこと、日々の生活の中でも、多種多様な背景を持つ生徒たちとの交流は、価値観や人間観、人生観の形成にも大きな影響を与えるに違いありません。好きなこともそうでないことも大いに味わって、自分の目標に向かって大きく羽ばたいてくれることを願っています。そして知らず知らず、この経験が2人にとって、人生を楽しむことと、困難に負けない強さの土台になっていたとしたら、こんなに嬉しいことはありません」
なお、須藤は2020年4月から14カ月間渡米、モサクは2019年9月から3年生としてセントトーマスモアスクールへ編入予定となっている。