「全国大会に出るのが2回目だったので、最初は緊張していたけれどチャレンジしていこうと思っていました」
こう語るのは少年女子・栃木の五月女優羽。
国体の少年女子準決勝、栃木は決勝進出を懸けて愛知に挑んだが、約28分半の出場となった五月女は162㎝と決して高くはない。そのため、170㎝台はもとより、180㎝台の選手を3人も擁する愛知の高さに臆してしまいそうなところ。だが「同じ高校生なので」と果敢に切れ込み、ドライブを主体にチーム最多となる15得点を奪取。それだけでなく体の強さを生かしてインサイドで奮闘し、8リバウンドをマークした。
中学生の時に出場した「第31回都道府県対抗ジュニアオールスターバスケットボール大会2019」に続いての全国大会。「身長は低いけれど面を取って1対1からのゴール下でのシュート」に手応えを感じたという五月女。一方で「レイアップシュートに言った時に相手ディフェンスより小さいこともあり、(シュートを)弾かれてしまいます。そういった時にバックシュートをしたり、キックアウトしたりなどしていきたいです」と課題も見つかった。
作新学院高校ではシックスマンとしての出場が多いという五月女。「自信になった」という今大会を経て、今度は10月末から始まるウインターカップ栃木県予選で力を発揮したいところだ。
文=田島早苗