2019.10.06

【いきいき茨城ゆめ国体】少年女子の準々決勝、千葉と愛知の一戦は大接戦に

千葉・花島百香(写真左)と愛知・朝比奈あずさ(写真右)のリバウンド争い
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 第74回国民体育大会、少年女子は準々決勝4試合が行われた。

 大熱戦となったのは前回大会優勝の愛知と千葉。愛知は、中学時代にジュニアオールスターや全国中学校大会で活躍した選手たちがズラリと顔をそろえる優勝候補筆頭。だが、対する千葉も中学時代に圧倒的な強さでジュニアオールスターを優勝したメンバーたちが中心と、中学からのキャリアがある同士の一戦は、前半から互角の戦いとなった。

 愛知が僅か4点リードして迎えた後半、千葉は思い切り良い攻めから第3クォーター中盤に逆転に成功する。しかし、愛知も千葉のファウルから得たフリースローを確実に決めて加点。再逆転すると、そのまま愛知が5~6点のリードを保ちながら試合は進んでいった。

 迎えた第4クォーター、愛知にしっかりと付いていった千葉だったが、残り8分半を切ってポイントゲッターの花島百香(昭和学院高校)がファウルアウトとなってしまう。その後、朝比奈あずさ(桜花学園高校)ら愛知のインサイド陣に得点を許した千葉。愛知にじりじりと点差を広げられてしまった。
 
 それでも終盤、この試合36得点を挙げた田嶋優希奈の奮起で再び愛知を追い詰めたが…。最後は伊波美空がフリースローを確実に決めた愛知に逃げ切られた。

果敢にドライブで攻め込んだ千葉の田嶋優希奈は36得点を叩き出した

「正直、自分のミスで負けたかなというのが…。悔しいです」と千葉の花島は声を絞り出した。

 千葉は2年前、今の高校1年生たちが中学生の時にジュニアオールスターで優勝。「5、6人がジュニアオールスターの時のメンバーでやり易かったです。雰囲気も明るいし、またみんなと一緒にできることはうれしかったし、楽しみでした」と花島も言うように、当時のメンバーに加えて、早生まれの2年生、中村帆香(昭和学院高校)、齋藤まみ(市立船橋高校)、高根澤伽心(千葉英和高校)らが強気のプレーでけん引。混成チームとは思えない息の合ったプレーを見せていた。

 それでもわずかに及ばず敗戦。すでに昭和学院高校ではスターターを担う花島は、悔し涙を流しながらも、「チームとしてどれだけ戦えるのかというのを考えながら、チームに戻って練習をしてきたいです」と来るウインターカップ予選に向けて、しっかりと気持ちを引き締め直していた。

千葉の齋藤まみは、34分間の出場で13得点、6リバウンド

 なお、準々決勝を終えて、明日の準決勝へと勝ち進んだのは千葉との接戦を制した愛知に準々決勝を圧勝した栃木、東京都の山場を制した大阪、そして愛媛の追随を振り切った宮崎となった。

 準決勝の試合時間、組み合わせは以下のとおり。

10:00~ 愛知 vs 栃木
12:00~ 大阪 vs 宮崎
会場/リリーアリーナMITO
 

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