2019.10.06

【いきいき茨城ゆめ国体】中学生で出場した東京女子の森美麗「自分に足りないものが分かりました」

東京チームの中では唯一の中学生となった森美麗
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 10月4日より開幕した第74回国民体育大会のバスケットボール競技会。女子は少年&成年ともに茨城県水戸市で開催している。

 今年より少年、成年ともに参加資格が変更。少年の部は、早生まれの高校2年生と高校1年生、加えて中学3年生に参加資格が該当することとなり、少年女子でも参加24チーム中、11チームで中学生がエントリーしていた。※早生まれを除く高校2年生と高校3年生は成年の部で出場が可能。

 
「最初は緊張もあったのですが、先輩たちが優しくてくれて、楽しんでできました」

 こう語ったのは東京で唯一中学生としてメンバー入りした森美麗(八王子市立第一中学校)。森は、179㎝という高さに加えて走力も兼ね備える選手で、今夏の全国中学校大会では連覇に貢献した八王子一中のエースだ。

攻防において体を張ったプレーを見せた

 迎えた国体では、3日目の準々決勝で大阪に敗れてしまったものの、約17分出場して7得点、6リバウンドをマーク。リーチの長さを生かしたディフェンスでも奮闘し、さらにはリバウンドにも果敢に飛び込んでいた。

「走ることやドライブが好きなのですが、そこは(出場時間が)短い中でもできたのかなと思います」と森は大会を振り返る。また、中学では行わないゾーンディフェンスに関しては、「やったことがなかったので、数回の練習の中で覚えるのが大変でした」とも語った。

 それでも、東京が戦った2試合は、森にとっても大きな経験に。「普段は中学生としか試合ができないのですが、それを高校生と一緒にやることによって自分に足りないものが分かりました」と言う。他にも、他チームで活躍する中学の先輩を見て「1年間でこんなにうまくなるんだなって、私も今よりもっともっとうまくなりたいなと思いました」と多くの刺激も受けていたよう。

「面取り、守りも全然できていないし、リバウンドもまだまだだと思っています」としっかりとした口調で課題を挙げた森。次なるステージ、高校に向けては「高校に行くまでの間、できる範囲で練習などに参加して、少しでも課題をなくしていけば、高校に入ってももっとうまくなれるのではないかと思っています」と目を輝かせていた。

出番を待つ森。高校生を相手にそん色なく戦っていた

 なお、国体の少年女子は明日(10月7日)、準決勝が行われる。組み合わせは以下のとおり。

<準決勝>
10:00~ 愛知 vs 栃木
12:00~ 大阪 vs 宮崎

写真・文=田島早苗