【いきいき茨城ゆめ国体】愛知の連覇に貢献した朝比奈あずさ「周りが支えてくれました」

「国体を通してチームの仲が深まりました」と愛知の朝比奈あずさ

 茨城県の水戸市を舞台に行われた第74回国民体育大会 少年女子の部。決勝は8日に行われ、愛知が大阪を接戦の末に下し、2年連続の優勝を達成した。

 今大会より選手の参加資格が16歳以下となり(早生まれの高校2年生と高校1年生、中学3年生が該当)、愛知では、夏のインターハイでも1年生ながらシックスマンとして出場していた朝比奈あずさがエースとしての任を受けた。

「チームみんなで一丸となって優勝できたことはとてもうれしいです。自分らしいプレーができていない時もあったけれど、周りが励ましてくれたり支えてくれたりして、決勝では思い切ったプレーができたと思います」と大会の感想を振り返った朝比奈。

 対戦相手がインサイドプレーを抑えにきたことで、どの試合も激しいマークに遭ったが、「インサイドでボールをもらうとディフェンスが寄って来るのですが、そこで周りが合わせてくれて、3ポイントシュートも決めてくれていたので、私は私で自分の仕事を頑張ろうと思っていました」と体を張った。

「流れを変えられるように」という気持ちで、決勝戦の後半には、同点とされた直後にしっかりとシュートを決めた。

決勝戦、井上眞一監督とハイタッチをしてコートに入る

「桜花学園としては2冠目がかかっていて、ここで優勝しないと3冠達成はできないというプレッシャーはありました」とエースの役割を全うし、肩の荷を下ろした朝比奈は、表彰式後、安堵の表情を見せた。

「いつもは逃げて後ろに下がりながらシュートを打ってしまうけれど、ぶつかりながらバスケットカウントを取れたプレーもありました」と手応えも感じた今大会。「全国大会での試合経験が少なく、インサイドのプレーでは失敗もあったけれど、その課題を持って帰ってまた練習していきたいです」とすでに出場権を獲得しているウインターカップに向けて抱負を語る。

 期待の1年生。国体の経験をステップに、冬の全国大会では、さらに成長した姿を見せてくれるに違いない。

取材・文=田島早苗

モバイルバージョンを終了