【ウインターカップ2020】洛南が最後まで主導権を渡さず。3年ぶりに東山を撃破して本番へ弾み

本大会では3年ぶりに東山を破った洛南 [写真]=吉田孝光

指揮官が絶賛する内容で試合をリード

両チーム最多の25得点をあげた洛南の小川敦也(右) [写真]=吉田孝光


 11月1日、島津アリーナ京都にて「第40回京都府高等学校選手権大会 兼 第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)京都府予選」が行われ、男子は4チームによる決勝リーグ2試合が開催された。なお、京都府にはウインターカップへの出場権が2チームに与えられることになっており、前日の対戦で東山高校と洛南高校の2位以上が確定、両校が12月の本大会に出場することが決まっていた。ただし、ともに全国の舞台で上位を目指す強豪チーム。さらに同府のライバルとして互いに負けられない相手だけに、試合前から熱戦が期待された。

 今シーズンのナンバー1司令塔との呼び声の高い米須玲音と身長206センチ、“ジャンピ”ことムトンボ・ジャン・ピエールを擁する東山がインサイドを支配して優位に試合を進めるのではないかと思われたこの一戦。しかし、大方の予想を反してリバウンド、ルーズボールでペースをつかんだのは洛南だった。米須に先制シュートを許すも、インサイドのジャンピにボールが入ると1~2人が常にカバーに入り、思い通りのシュートを打たせない。さらにリバウンドでもボックスアウトを徹底。

さらに、この日はコートに立った洛南の選手のシュートが落ちない。淺野ケニー、星川開聖がジャンピをアウトサイドに引っ張り出し3ポイントと沈めると、ゴール下のスペースを広げたところに小川敦也がトライブで飛び込み、内外とバランスの取れた攻めもあり、第1クォーターで23-11とリードを奪った。

 なんとか自分たちのペースを取り戻したい東山は堀陽稀をコートに送り出し、ディフェンスから立て直しを図る。さらに米須はパスではなくあえて自分でシュートを選択。すると、洛南のディフェンスがそれにつられて前がかりになると、今度はゴール下にアシストパスを送って味方の得点を演出して、流れを取り戻そうとする。すると、東山は第2クォーターの最後に11-0のランを見せて、一気に点差を縮めることに成功。勝負は後半に委ねられた。

最後まで崩れなかった洛南が京都府を制す

ウインターカップでのリベンジを誓った東山の米須玲音(左) [写真]=吉田孝光


 挽回を図りたい東山に対して、ハーフタイムを挟んで洛南はティップオフ直後の勢いが戻っていた。

 試合後、洛南の小川に聞くと「キャプテンの西村(慶太郎)が引っ張ってくれた」と苦しい場面を振り返った。さらに「いつも東山には第3クォーターに引き離されていたので、みんなで意識して臨めたことも大きかった」ともコメント。

 東山は5点差まで追い詰めるも、洛南はそこで慌てることなくシュートを沈めていく。洛南は自分たちのバスケを貫き、82-72で東山に勝利。小川は「自分が入学してから初めての勝利」と笑顔を見せた。 

 洛南の吉田裕司コーチは、試合後「本当によくやってくれた」と表情を崩す。「シュートが最後まで落ちなかった。ディフェンスも準備してきたことを最後までやり切ってくれた」と手放しで選手を称えた

 敗れた東山の大澤徹也コーチは、「終わってみればスタートがすべて。自分たちのペースに持ち込んだと思えたところで気が緩み、最後まで追い抜くことができなかった」と試合を振り返った。そして、「この負けを今度に活かすのは自分たち次第。一からではなく、ゼロからチームを作り直す」と、選手たちに言葉をかけた。

 悔しさをにじませながら取材に対応してくれたのは米須。「これまでも何度も言ってきたけど、自分たちのプレーができなくなることがあります」と反省の言葉を述べた。「目標は日本一になること。そのためにはそれぞれが成長しなければいけない」と唇をかんだ。

 なお、第2試合に行われた鳥羽高校と京都両洋高校の一戦は、第4クォーターに両洋突き放した鳥羽が62-56で勝利。3位となり今大会を締めくくった。一方、最後まで諦めない姿勢を貫いた両洋は、後1歩が届かず。しかし、元気な下級生が試合を盛り上げただけに、来年以降に注目を集めそうだ。

最後まで勝敗の行方が分からない熱戦を演じた鳥羽と京都両洋 [写真]=吉田孝光

【男子最終順位】
優勝  洛南
準優勝 東山
3位   鳥羽
4位   京都両洋

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