【ウインターカップ2020】東海大学付属福岡が福岡県予選を優勝。準優勝の精華女子とともに冬の全国に挑む

優勝に喜びの表情を見せる東海大学福岡の選手たち[写真]=バスケットボールキング

 11月3日、アクシオン福岡にて「令和2年度福岡県高等学校バスケットボール選手権大会・福岡県大会兼ウインターカップ2020第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会・福岡県予選」が行われた。

 県代表枠と九州ブロック枠とで上位2チームがウインターカップ出場となる今年の福岡県女子。決勝リーグですでに2勝を挙げていた東海大学付属福岡高校と精華女子高校が最終日を待たずして出場権を獲得していたが、その両者で優勝を争った一戦は、意地と意地がぶつかり合う大接戦となった。

 出だしに先行した精華女に対し、東海大福岡も緒方偲乃(3年)の3ポイントシュートなどで入れ返す。その後は一進一退の中、前半は32―32の同点で終えた。

 脚力を生かしたタイトなディフェンスを披露する両チーム。後半も相手のちょっとした隙を逃さず、互いにスティールから速攻などで得点を重ねていく。その中で抜け出したのは東海大福岡。ドライブからのバスケットカウントで勢いに乗ると、第3クォータ―終了時には木寺智美(3年)のブザービーターのシュートで8点差を付けた。

攻撃面での起点となり精華女子をけん引する3年生の齋藤風香[写真]=バスケットボールキング

 しかし、精華女も髙木愛華(3年)のリバウンドシュートなどで追い上げ。徳永夏(3年)の連続3ポイントシュートも決まり、点差を詰めたが、ここで東海大福岡は木寺がドライブからの得点。加えて198センチのファール アミナタ(1年)がリング下のシュートにブロックにと奮闘。さらにアミナタは超ロングパスでも速攻を演出し、そのまま最後までアグレッシブに攻めた東海大福岡が68-64で優勝を決めた。

「前半に追い上げられた時間帯がありましたが、あの時は精華女子の3年生が要所でしっかりとポイントを押さえてゲームを作っていましたので、ハーフタイムにそれを3年生たちに伝えました。後半に入ってからは緒方、木寺、松本舞星(3年)と、うちの3年生たちがコート上で頑張ってくれたと思います」と東海大福岡の宮﨑優介コーチ。

 一方、準優勝となった精華女の大上晴司コーチは、「5人で点数を取る、きちっとオフェンスを作っていくチームにしないといけないし、リバウンドに関してはもう一度修正しないといけないと思います。この負けが良い負けになればいいなと感じています」とウインターカップに向けての課題を口にしていた。

【女子最終順位】
優勝  東海大学付属福岡
準優勝 精華女子
3位   福岡大学附属若葉
4位   中村学園女子

3位となった福岡大附属若葉[写真]=バスケットボールキング

4位の中村学園女子[写真]=バスケットボールキング

文・写真=田島早苗

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