9月14日、「一般社団法人スポーツを止めるな」の共同代表理事である廣瀬俊朗氏らが、鈴木大地スポーツ庁長官を表敬訪問。その活動内容などを報告した。
当日、スポーツ庁を訪れたのは「スポーツを止めるな」共同代表理事である廣瀬氏と最上紘太氏、さらに各競技を代表して柔道の野村忠宏氏や競泳の伊藤華英氏、テニスの杉山記一氏、バスケット界からは東京エクセレンスの選手兼GMである宮田諭氏が参加。また、バレーボールの大山加奈氏らもリモートで参加した。
コロナ禍で大会が中止となり、進学に向けたアピールの場を失った高校生アスリートに向けて、大会に代わるプレーアピールの機会を提供するために始まったムーブメントが「#スポーツを止めるな2020」だ。
当初はラグビーとバスケットボールの2競技ではじまったこのムーブメントは、ほどなくしてさまざまな競技にも波及。「一般社団法人スポーツを止めるな」は、このムーブメントを一過性のもので終わらせず、より拡大、発展させるための推進母体となるために設立された団体となる。現在は「選手が安全にプレーをアピールできるシステムの開発」や、選手たちの思い出の試合にトップ選手などによる本格的な解説と実況を付けてプレゼントする「『青春の宝』プロジェクト」などを主な活動内容としている。
これを受けて鈴木長官は「非常に現代的で効率的、革新的な取り組み」とスポーツを止めるなによるプレーアピール機会の創出を評価。さらに、「いろいろな競技で賛同者が集まって大きなうねりになろうとしているのは、これからの時代のスポーツ推進の一つの形かなと思うので、本当に期待したいと思います」と競技の垣根を超えた活動に期待を寄せた。
その後、集まった各競技のアスリート、元アスリートの面々が鈴木長官に活動に懸ける思いを述べていった。バスケットの宮田氏は「子どもたちはもちろん、一緒に応援してきた保護者の皆さんのやり場のない思いを感じているとすごく伝わってくるので、そういった思いの受け皿になれるような活動を、やれる限り続けていきたい」と話した。