12月13日、バスケットボール男子日本代表チーム 日本代表候補重点強化選手25名による第1回重点強化合宿が開催された。
選出された68名のうち、代表初選出選手は27名。その中で唯一、22歳橋本拓哉(大阪エヴェッサ)は、アイラ・ブラウン(サンロッカーズ渋谷)、竹内譲次、松井啓十郎 (ともにアルバルク東京)、張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)など多くの代表経験者とともにこの日の第1部練習に参加した。
橋本にとって「うれしかった」代表初選出だが、「何をするかわからなかったし、全く知らないまま合宿に来た」という未知の場所だった。合宿最終日のこの日、5×5の練習で消極的なプレーが見られた彼に対し、ルカ・パヴィチェヴィッチテクニカルアドバイザーから「激しくいけ」といった声が飛ぶなど、本来のプレーを見せることはできず、「まだまだ道のりは長いと感じた」と橋本は語る。
それでも橋本は、パヴィチェヴィッチ氏の指導から「ディフェンスの部分で得るものが多かった」、経験豊富な選手から「学べることが多かった」と、3日間の短期合宿でも多くのものを吸収した。
今の日本バスケ界を変えるためには、若手による底上げが必要不可欠だ。橋本もそのことを自覚しており「若手に求められているのはアグレッシブさで、元気を出してやることを忘れずにいたい」と述べ、「行けるところまで行きたい」と、日本代表定着を目指して全力でプレーすると誓った。