台湾の台北市で行われた第29回ユニバーシアード競技大会バスケットボール競技が8月29日に閉幕。同日に行われた19位決定戦で、男子日本代表チームがルーマニアに75-87で敗れ、全24チーム中20位で大会を終えた。日本バスケットボール協会(JBA)は公式Facebookをとおして、試合後の代表チームメンバーのコメントを発表した。
チーム最多の31分28秒間コートに立ち、10得点3アシスト4リバウンドを挙げたベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)は、「正直情けない、悔しい気持ちです」と心境を吐露。「自分たちの良いバスケットが出来た時間帯もあります」と振り返りながらも、「ベストプレーを40分間続けないと勝てないと感じました」と課題を提示した。
「今大会まで長い時間準備してきて、本気で勝ちにきて、この結果だったので、やっぱり日本は、相手が大きいから、手が長いから、運動能力があるから、勝てなかったと言っている場合じゃないと思います」と話すベンドラメ。「小さくてもやれるバスケットはあると思いますし、それを女子が証明してくれました。初めて女子の試合を観に行って、すごく胸に響くものがありました」と、他国にサイズで劣りながら銀メダル獲得の快挙を遂げた女子日本代表チームを引き合いに出した。
Bリーグ初年度の新人賞に輝いた23歳のポイントガードは、「良い経験が出来た、それで終わらせてはいけません」と切迫感を口にする。「もちろん自分も日本代表を目指してがんばりたいです。今大会で勝てなかったのは、自分たちの努力が足りなかった、努力していてもまだまだ足りないということだと思うので、また日本に帰ってがんばりたいと思います」と成長を誓った。
その一方で、キャプテンとしてチームを引っ張った充実感も得ていた。「国際大会を自分が最年長として戦うのは初めてだったので、ベンチの選手も出ている気持ちで戦っていたし、チーム全員が同じ気持ちで戦っているのを感じました。それだけ、選手もスタッフも本気で戦っているというのがすごく伝わってきたので、キャプテンとしてやってきて楽しかったです」と語った。
【JBA大会特設サイト】
■http://univ2017.japanbasketball.jp